ビットコイン、最高値に接近-「内戦」回避でコミュニティー祝賀ムード
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もともと分裂の可能性は高くありませんでした。それは分裂を阻止する効果のあるSegwit2xの支持率は90%前後程度あったからです。一連の報道に驚いています。
BIP91(~=Segwit2x)という方式が21日に投票によって採用されました。(ロックイン)
これによって昔から提案されていたBIP141という方式がスムーズに導入されます。これはSegwitという技術で、ブロックチェーン上の取引サイズを小さくして、渋滞問題を解決しようとする試みです。これは順調にいけば8月中旬に導入されます。
そして、このようにBIP91によりSegwitを導入した後に、ブロックサイズを2倍の2MBにするというのがSegwit2xというNYで行われた約束です。
Segwit2xでは11月にハードフォークがあるので今後も議論が続くかと思います。
それとは別に8月1日にBTC Cashという別の方法での分裂の可能性が浮上しました。こちらは目が離せません。
※23日に分裂があるという報道も間違いです。
(追記)
日本ブロックチェーン協会より、「ビットコインの動向に関する当協会の見解」を出させていただきました。
様々なご批判やご意見はあると思います。混乱が続き、また技術的にも非常に難しい分野かと思いますが、今起こっている状況を少しでも正確に伝えることができれば幸いです。
http://jba-web.jp/archives/20170722bitcoin_statementビットコインの取引量が増加して、取引を書きこむブロックの限界が見えてきた。何とかしなければ、というのが昨今の騒動の発端であると素人ながらに承知しています。関係者はマイナー(ブロックの生成権を持つ人)とコア(プログラムを開発する人)とビットコインの取引所の三者です。
争いは、マイナーが押す「ブロックサイズの拡大(手数料の増加につながる)」と、コアが押す「取引データを圧縮してブロックサイズを維持(高度なコンピューターを持つ人への寡占が防げる)」の間で起きました。後者がいわゆるセグウィット。7月31日という期限は、後者が取引所を巻き込んで、8月からはセグウィットを使っていない取引を取引所が認めない事にしたから起きた由。実際にそうなっても、取引所が認めないだけでマイニングそのものは可能です。いわゆるソフトフォーク(フォークのように分岐)とはそのことらしい。
そこでマイナーが妥協して提案したのがセグウィット2x。コアが押すセグウィットは導入するが、11月にはブロックサイズの拡大もやりますよ、というものだと聞き及びます。そのソフトウェアが拡がって全てがそれに切り替われば安泰というので「サンフランシスコだけでなく、ニューヨークや香港、東京でもバーやオフィスでビットコインの支持者らが祝杯を挙げた」というお祭り騒ぎになっている。
7月31日期限の分裂が回避されたのは御同慶の至りと思う反面、この先、ブロックサイズが二つに割れるハードフォークが起きたらマイニングそのものに支障が出て大変らしい。それとも、マイナーの提案の勝利が最終的に確定したということかしら。シャンパンはもうちょっと待ってからにした方が良いのでは、と感じるのは、現実の動向に疎い素人である故なのか・・・ (・・?