欧州で加速するEVシフト トヨタへの影響は?
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『だがEVの製造に高度な技術は必要とされないことから、EVが主流になれば自動車そのものがコモディティ化していくのは確実と言われている。そうなってしまうと、完成車メーカーと部品メーカーで構築してきたバリューチェーンが一気に崩壊する可能性が出てくるのだ。』(本文より引用)
「高度な技術が必要とされない」という部分には全く同意できませんね。
例えば太陽光発電所では、パネルやパワーコンディショナ等の個々の機器の技術は確実に進歩しています。それらのメーカーには優秀な技術者は多々います。
しかし、機器の相性や適切な配置方法等の発電全体のフローを体系的に理解する必要があり、それができる技術者は意外に少ないのです。
特に不具合が発生した場合、個々の機器の知識だけで解決できることはあまりありません。
各技術の知識を融合し、トラアンドエラーを積み重ねた高度な「知見」が必要不可欠です。
比較的単純な太陽光発電所の仕組みでもそうなのですから、より複雑なEVの開発や製造は、テスラのような巨大な新興勢力が多少現れたとしても、高度な知見を保有する自動車メーカーの優位性はそうそう変わることはないかと思われます。
注目のコメント
本文中の以下の記述が気になります。
「だがEVの製造に高度な技術は必要とされないことから、EVが主流になれば自動車そのものがコモディティ化していくのは確実と言われている」
これよく目にしますが、そんなに単純なものではないですよね。まるで自動車メーカーの技術はエンジンだけのような論調には賛同できません。
逆に言えば、エンジンだってリカルドとかエンジニアリング会社に委託してる例は少なくないですしね。電気を化石燃料から作っているとか、航続距離が短い、充電器の整備が追いつかないなどの、やらない理由を言っているヒマはないようです。多くの国で政策的に電気自動車普及を後押ししてくる以上、自動車メーカーは対応せざるを得ませんね。
マガジンXにも書きましたが、トヨタの「愛カー」はなかなかですよ。