[北京 17日 ロイター] - 中国の習近平国家主席は、市場開放を加速させ、海外からの投資を促進するため行政上の障害を取り除く一方、リスク回避へ金融規制を強化する必要があるとの認識を示した。共産党の金融・経済担当指導グループの定例会合における発言を国営ラジオが伝えた。

習主席はまた、輸入を拡大する一方、輸出は安定維持するとしたほか、人民元を基本的に安定させ、「妥当な」レンジに維持する方針を示した。

報道によると、主席は「われわれは引き続き、海外からの投資を活用して供給サイドの改革を推進するとともに、世界の技術革新ペースについていけるよう、中国経済を高度化する必要がある」と指摘。外資規制の緩和を速める分野として、乳児関連製品、高齢者ケア、建築デザイン、会計、監査、物流、電子商取引などに言及した。

また、消費者の権利保護、金融の競争促進、金融リスク回避に関わる分野において、市場開放を加速すべきとした。

さらに外国からの投資に関する新たな基本法を整備し、市場開放の原則に反する既存規定の撤廃期限を定める必要があるとした。

その上で、「外国企業は公正に扱われるべき」とし、外国企業に対する過度な監視や罰金は軽減される必要があると強調した。