[北京 16日 ロイター] - 中国の習近平国家主席の後継候補の1人とみなされ、重慶市トップを務めていた孫政才・前同市共産党委員会書記が「重大な規律違反」の疑いで調査を受けていることが分かった。

中国指導部に近い関係筋3人が明らかにした。

中国共産党は15日、重慶市トップの孫政才・市党委員会書記の後任に、習主席の側近として知られる陳敏爾・貴州省党委書記を起用する人事を発表。国営新華社はその際、孫氏の新たな担当などを示していなかった。

関係筋の1人によると、調査は正式な段階には入っていないという。別の関係筋は孫氏が「政治規律違反」の疑いで調査を受けていると述べたが、詳細を明らかにしなかった。同筋は「それでも彼は依然として同志であり、(党トップ25の)政治局員だ」と指摘した。

党で汚職調査を担当する中央規律検査委員会からはコメントを得られなかった。重慶市政府に電話をかけたものの、応答がなかった。孫氏から直接コメントを得るのは不可能となっている。