【新】東大生が密かに学ぶ「スタートアップ教育」の中身

2017/7/17
東京大学が、スタートアップ教育を強化している。
起業家支援を行う「産学共創推進本部」を主体として、昨年8月には理系学生のものづくりをメンタリングする「本郷テックガレージ」、今年4月には駒場キャンパスの学生(学部1〜2年生が中心)を対象とした「全学自由研究ゼミナール」を開始。
7月17日には、審査に通った起業家志望の卒業生に対して、ノー・エクイティ(株式との交換はしない)で準備金を提供する「東大IPC起業支援プログラム」を発表した。
今回のイノベーターズ・トークは、その産学共創推進本部でスタートアップ教育の現場に立つ、馬田隆明ディレクターが登場する。
馬田氏は日本マイクロソフトでプロダクトマネージャーを務めた後、現職に転じたキャリアを持つ。自身の経験を元に「スタートアップ的な考え方」をスライド資料としてウェブ上に公開し、大きな反響を呼んだ。近著『逆説のスタートアップ思考』では、さらに踏み込んだ形で新規事業の方法論を発信している。
今、東大生がスタートアップを学ぶことに、どのような意味合いがあるのか。「海外では、一番優秀な人が起業をする。それに引き換え日本は……」という声も根強いなか、東大のスタートアップ教育は、そうした現状を変えることにつながるのか。
まずは東大生に教えている、スタートアップ教育の「中身」から話を聞いた。