背水の楽天、頼みは世界 バルサとパートナー契約
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オンラインB2Cビジネスの場合、スポンサードによる知名度向上は特に効果的なのは間違いないところですが、知名度向上後のユーザビリティや価値体験をセットになっていないと本当の意味での投資回収に繋がらないと思います。
スポンサードをテコにどこまで追加投資するプランがあるのか、注目です。楽天が日本風のUIを採用しているのは、恐らく台湾だけ。米国、ブラジル、ドイツの楽天は違ったサイト構成になっている。UIはその地域に合うものを採用しているのでしょう。UI云々の議論からは離れて考えた方が良いと思います。
海外での事業展開ではAmazonと資金面で大差あり、市場で一番になる事は難しい。世の中Amazonだけが全てではない、そこに集中するのが楽天の海外での生き残る唯一の選択肢。米国ではEbates、台湾では台湾楽天カードが好調。
ヨーロッパ市場ではルクセンブルクに楽天ヨーロッパ銀行を開業。ドイツの楽天市場とフランスのPriceMinisterの運営でヨーロッパのEC市場を模索しつつ、市場の動向を観察し、金融事業で収益を拡大するという方向になるのではないか。IT proの記事にある「欧州型楽天経済圏」を構築する為に、バルサとのパートナー契約が楽天にとって後押しとなるか。
IT Proに過去の三木谷社長の発言が掲載されている。
本文より引用
“「言い方は悪いかもしれないが、もはや楽天もECだけではない。メルカリだろうがアマゾンだろうが、どこで購入してくれても楽天カードで買ってくれれば手数料が入ります。極論を言えば、僕がこれまでやってきたことというのはそういうことです」”
楽天の世界展開は自社ECからの脱却がテーマになる気がします。
参考記事
『楽天、手にした欧州再挑戦の切り札』
http://itpro.nikkeibp.co.jp/atcl/column/14/346926/011700778/とはいえ、国内流通総額3兆円、物販ECでは4割近いシェアを持っているので、そんなに伸びるものでもありません。ここぞとばかりにディスられますがそこまで顧客離れが進んでいる訳でもない。
国内では伸びるカード事業や、ポイント経済圏をどう活用してエコシステムを広げられるか、という方向と思います。
海外展開をどうするかは変わらずの課題ですが、なかなか突破口が無いので、バルサと契約しても今一つ効果が想像しにくいところです