効率的に本をたくさん読むには
私は昔から読書が好きだった。読書によって現実逃避したりリラックスしたりできるほか、知識や集中力が高まり、経営者としての世界観も広まる。
人脈作りで役立ちそうな、会話がはずむ話題を、読んでいる本の中に見つけることもある。つまり、読書はプライベートでも仕事でもメリットをもたらしてくれる。
だが、それはわかりきったこと。それよりも一番の問題は、より多くの本を読むための時間を見つけることだ。そこで私は、以下の25のコツを使って、効率的な多読を行っている。
1. 高すぎる目標を掲げない
あなたが熱心な読書家でないのなら、自分で読める以上の本を読もうとしてはいけない。達成できない目標を掲げてはいけないのだ。
簡単に達成できそうな目標から始めたほうがいい。たとえば、月に1冊ずつ、1日に20ページずつ、といった感じで。すでに毎月1冊読んでいる人は、2冊にすればいい。
無理をしようとしなければ、読書はストレスが少なく楽しいものだ。そしてストレスを感じなければ、集中して速く読めるようになる。
2. 目標は自分の心の中だけにとどめておく
ゴールを決めたら、それを自分の中だけにとどめておく。
2009年、心理学者になることを目指す学生たちに、その夢のための努力目標を書き出させるという実験が行われた。学生らはその目標を実験者に見せたグループと見せなかったグループに分けられた。
結果は、自分の目標を実験者と「共有」しなかったグループのほうが達成する可能性が高く、目標達成のためにより多くの時間を費やしていた。理由は、目標を誰かに話した時点で、達成のために努力するモチベーションがやや下がるからだと考えられる。
だから、月2冊というゴールを決めたら、内緒にしておいたほうがいい。
3. すぐに見切りをつける
途中まで読んで「何でこんな本を読んでいるんだ?」と思ってしまったら、すぐに閉じればいい。楽しくもないし、有益にも思えない本を頑張って最後まで読もうとするよりも、次の本に移ったほうがいい。
ベストセラー『人生は「幸せ計画」でうまくいく!』の著者グレッチェン・ルービンによれば、「勝者は途中でやめない」メンタリティは読書については有効でない。早めにやめれば、より良い本を読む時間が増えるし、義務感から読書をする時間も減るというわけだ。
4. 自分が本当に楽しめる本を読む
3つ目のポイントとも重なるが、自分が本当に読みたい本を読んでいるときは、途中でやめることが難しい。
たとえば、私はスティーブン・キングの大ファンだ。『ダークタワー』シリーズを読めば、私はより良い起業家または父親になれるのか? そんなことはないが、私はスティーブン・キングの小説が大好きで、読みだしたら止まらない。
いや、待てよ。『ダークタワー』シリーズが役に立たないなんて、誰が判断できるというのだ。それを読んで、私はより良き起業家になれるかもしれない(この問題については後述することにする)。
私はまた、いろんな分野の本を読む。キングの作品だけ読んでいるわけではない。リーダーシップに焦点を当てた伝記を読むこともあり、これは私の仕事に役立つと同時に、楽しめる読書になる。
5. いつも本を持ち歩く
本を読む時間はいつでもある。朝の通勤時、病院の待ち時間、会議前の数分間など。私はスーパーでレジの列に並んでいる時間さえ、本を読んで有効に使おうとしている。
ただし、わずかな時間をみつけて読書するには、つねに手元に本がないといけない。だから私はいつも本を持ち歩いているのだ。しかも、今やキンドルのような機器のおかげで、それが簡単にできる時代になった。
6. たいして重要ではないことに使っている時間を読書に
毎日2、3時間を読書にさくのは大変だと思う気持ちはよくわかる。しかし、ほかのことに使っている時間を読書にまわせば、それほど苦にならないはずだ。
たとえば、平均的なアメリカ人は毎日5時間、テレビを見ているという。あなたもこれに当てはまるなら、テレビ視聴を2時間に減らし、残り3時間を読書に費やせばいい。
まず本を読んでからテレビに向かうといいだろう。この順番を逆にするとうまくいかないことが多いから。
7. リーディングチャレンジに参加する
これは楽しくて仲間からの刺激もあるため、自然と多くの本を読めるようになる。
たとえば、書評を掲載する読者コミュニティサイト「グッドリーズ」は毎年、ゴールを決めてゲーム感覚で参加できる読書チャレンジを行っている。
このような場では、友人が読んでいる本を見て、新しい本を発見する楽しみもある。
8. 集中できる環境をつくる
アマゾンの配達が届いたり飼い犬が泣きやまなかったり、時に避けられない邪魔が入って気が散ってしまうことはある。だが自分次第で避けられるものはたくさんある。
まずは静かでテレビなどの誘惑がない部屋で読もう。携帯電話はサイレントか機内モードに。
9. 買いだめする
財布に余裕があるときは、たいして必要のない服やがらくたに200ドルや300ドルも使わず、本の在庫を増やすべきだ。
ばからしいと思うかもしれないが、1冊読み終えたらすぐに次の本が探せるので、より多くの本を読ための大きなモチベーションになる。
10. テクノロジーを利用する
私は個人的には、紙の本が好きだ。紙の書籍のにおいと手で触った感覚に勝てるものはない。また複数の研究で、コンピューターの画面上よりも紙で読んだほうが深く理解でき、記憶にも残ることが示されている。
とはいえ、本を持ち歩くのが簡単ではないときはある。今や旅行中はiPadやキンドルを使って読書ができるし、運動しながらオーディオブックで聞くこともできる。
つまり、テクノロジーを利用すれば、より多くの本を読む機会が得られる、ということだ。
11. 考え方を変える
「多読のコツは、読書を何か特別な活動だと思わないことだ」と、メディアストラテジストで作家のライアン・ホリデイは書く。
「読書は食事や呼吸と同じように自然なものでなくてはならない。やりたいからするものではなくて、反射的に感じてやるもの。読書はデフォルトだ」
12. 流し読みをする
これは新聞や雑誌、オンラインのコンテンツならよくやる人が多いだろう。
だが書籍を読んでいるときでも、恐れずに流し読みしてほしい。そうすれば、早く読み終えて、次の本に移ることができる。
13. 同時に複数の本を読む
これは万人に効果的というわけではないかもしれない。だが私の場合は、数カ所にそれぞれ違う本を置いてある。
寝室、iPadの中、スマートフォンの中といった感じで、私はつねに手元に本があるようにしている。一度にいろんな本を読むのは簡単ではないが、だからこそ飽きることもない。
14. アンテナをはっておく
私はいつも読むべき新しい本はないかと目を光らせている。書店には推薦書があるし、ネットでベストセラーリストをブラウジングするのもいい。
私はたいてい、ブログで推薦されている本や、友人が教えてくれた本の中で見つけている。面白そうな本を見つけたときは、忘れないようにメモ帳かエバーノートに書き留めておくようにしている。
※ 続きは明日掲載予定です。
原文はこちら(英語)。
(執筆:John Rampton/Entrepreneur and investor、翻訳:中村エマ、写真:DmitriiSimakov/iStock)
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This article was translated and edited by NewsPicks in conjunction with IBM.