[ハンブルク 8日 ロイター] - フランスのマクロン大統領は8日、トランプ米大統領に対し、地球温暖化対策の国際枠組み「パリ協定」から脱退するとの考えを見直すよう継続的に呼び掛けるとの見解を示した。

ドイツのハンブルクで開催された20カ国・地域(G20)首脳会議(サミット)の最終声明では、気候変動対策で米国と残りの19カ国・地域との意見対立が鮮明となった。

ただマクロン氏は「パリ協定の合意から2年が経つ今年の12月12日に首脳会議を招集し、気候変動に対する更なる対策、特に金銭面での取り組みを行う」と言及。パリ協定で掲げた目標達成に向け、官民資金の動員を目指すとした。

パリ協定脱退を表明しているトランプ米大統領に対しては「説得を決してあきらめない。私の立場を考慮すると説得することが義務だ」と述べた。

マクロン氏とトランプ氏はG20サミット中に会談。またトランプ氏は7月14日のパリ祭で行われる軍事パレードに出席するためフランスを訪れる予定。