【官僚対談】なぜ、僕らは一流コンサルを辞め「霞が関」に来たのか

2017/7/7
マッキンゼー、BCGを飛び出す
国家のための仕事はやりがいはあるけれど、批判も多く、仕事はハードなのに、給料は低い──。近年、官僚にはそんなイメージもつきまとい、若手でも霞が関を後にし、大手コンサルやITベンチャーへ道を進める官僚も多い。
そんな中で、逆に、ボストン・コンサルティング(BCG)とマッキンゼーという一流コンサルを飛び出し、霞が関での仕事を選んだ若手の猛者たちがいる。彼らは「国家」に携わることで、何を実現したいのか──。彼らの目指す未来像を聞いた。
(写真:池田光史)
──まずなぜ、コンサルから霞が関を選んだのですか。
片岡修平 私は大学は、農学部だったのですが、研究者になるか迷った後、多様な業界に関われそうだと、ボストン・コンサルティング・グループ(BCG)に行きました。
BCGでは、通信ハイテクの新規事業や金融のM&Aなどを経験させてもらいましたが、一方で、週末に非営利でNPO経営支援をやってたんです。一過性の補助金や助成金に頼る構造ではなく、民間と一緒にプロジェクトベースでも進められる、収支構造の多様化に挑戦していました。
というのも、コンサルの中にいると、フィーが高いので、なかなか儲かっている業界としか、仕事をご一緒できないんです。例えば、医療業界に提案にいっても、「すごいうれしいよ。ただお金、キャッシュがない」と言われるのを、若いときに実感しました。
そういう儲かりにくい分野に継続的に携わる方法はないかな、と思案していた時に、当時一緒に医療経営の勉強会をしていた厚労省の友達から「霞が関がキャリア官僚の中途採用を始めた」と誘われて内定をもらったのが、官僚の世界に入ったきっかけです。
コンサルではできないこと
吉井弘和 私は大学で数学科を卒業後、就職するかどうか迷って、非常に不真面目なんですが、最後まで就職するかどうか決められないでいる時に、ちょうどマッキンゼーの説明会が、「夜ごはんがタダ」ということだったので行ってみたんです。