代表取締役、4人に削減=パナソニック、創業家も外れる
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代表取締役が11人もいたことに改めて驚くが、関西出身者には感慨深いニュースだ。かつてトヨタ自動車でも豊田章一郎会長が名誉会長に退いた際、初めて豊田家出身の代表取締役がゼロになったことがあるが、ほどなく「大政奉還」された。創業家のカリスマ性を重要視するのか、それともグローバルスタンダードへ舵を切るのか。パナソニックはさて、どちらに進む?
会社の内側ではなく、外側をきちんと見ることの出来る会社へと、変わっていく必要があるでしょう。もっとも、今のパナソニックには内側を重視するほどの余裕はないはず。これから成長が見込める有機ELテレビでは、肝であるパネルは韓国LG製。パナのテレビ事業は、LGの手のひらに乗っているのと同じです。プラズマ、液晶と連敗したわけですが、有機ELでは最初からLGの軍門に降っています。
パナソニックにとって、三洋電機買収で成果があまり出ていないのが、何と言っても痛いところです。
一方で、活路になりそうなのは米EV(電気自動車)ベンチャーのテスラモーターズに供給するリチウムイオン電池です。正極材にニッケルを使った高容量(電気をたくさん貯められる)なのが、他社にはない特徴。開発プロジェクトは一度は解散するのですが、現場は諦めずに挑戦を続けてモノにした独自技術でした。「志を失わない」という創業者の教えを具現化させた事例だったといえるでしょう。
世界的に本格化するEV時代に、“大いなる下請け会社”としてパナソニックはいかに光を放っていけるのか、はポイントです。創業精神を含め、捨てるところはドライに捨て、残す部分は残していく。
樋口泰行氏をはじめ外部からの人材登用も盛んになっていて、会社そのもののカルチャー、さらには評価や登用といった人事システムまで変えていかなければ、パナソニックに明日は見出せない。EVの環境も、本当は厳しい。電池の技術革新も日進月歩であります。それでも、今は変われる最後のチャンスです。代表取締役が11人もいるともはや代表できていないでしょうね。取締役もそうですが、こんなに数はいりません。権限を執行役員に委譲して執行役員増やしたほうがいいですよ。