(Bloomberg) -- 米銀JPモルガン・チェースのジェイミー・ダイモン最高経営責任者(CEO)は、技術職の増員や海外事業の拡大を背景に、行員数が引き続き増加する見通しを示した。

ダイモンCEO(61)は26日にリンクトインに掲載されたインタビューで、「われわれは現在、ボットを利用している。それがリテール店の開設を妨げることはない」と述べ、プライベートバンカーの採用やアフリカでの事業拡大を阻止することにもならないとコメント。「私の推測では、行員数は向こう20年で減少ではなく増加する」と付け加えた。

技術が雇用に及ぼす影響に関する議論の中でダイモン氏は、JPモルガンはコスト削減に技術を利用してるものの、それが他の機会を生み出すことに寄与していると指摘。投資銀行部門で雇用するトレーダーや営業担当者の数は以前に比べ減っているが、エンジニアやプログラマーは増えていると説明した。同行全体の従業員数は3月末時点で24万6345人と、1年前に比べて約4%増加していた。

ダイモン氏はインタビューで、技術面の問題の中で職を失った人は所得の援助や職業訓練、再配置を受けるべきだと述べた上で、技術が仕事を奪うとの不安に人々は「大いに過剰反応している」と指摘した。

原題:Dimon Says JPMorgan Headcount to Keep Rising Despite Automation(抜粋)

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