有機ELテレビ元年=東京五輪にらみ普及期待
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家電エコポイント制度と地上デジタル放送への完全移行によりテレビ需要が盛り上がったのが2010〜2011年。それまでテレビの国内出荷は年1000万台レベルでしたが、この2年間は平年の2〜3倍も売れました。この分の買い替え需要がそろそろ始まりそうです。有機ELテレビがそのきっかけになるといいですね。
ただし、注意しないといけないのは、これから数年間の需要の盛り上がりは、特殊要因による一過性のものであるということ。2010〜2011年には、一時的盛り上がりを市場拡大と読み間違えたテレビメーカーが過大投資に走り、その後の需要急減で非常に苦しみました。今回も、有機ELテレビの過大投資に走らないことを祈りたいです。まだ数百万台レベルしかパネルが作れないのに元年とはいかに。
有機ELパネルはLG一社しかまともに供給出来ない。まだ全世界でも100万台とかそんなレベル。これから更に投資は続くが数年後でも250万台くらいだ。テレビ市場は2億台市場。まだまだ液晶テレビの時代は続く。
日系TV各社は既にパネル生産はしておらず、基本的には有機ELパネルをLGから購入して組み立てている。投資したくてももはや、それだけの体力はソニーにも東芝にもパナソニックにもシャープにも無いし株主からも許されないだろう。パネルの供給以上の需要が発生しても追随はしたくても出来ない。ソニーはイメージセンサー、東芝は生き残り、パナソニックは車載、シャープは液晶やカメラモジュールなどの部品に頑張るので精一杯で有機ELパネルを作って競争仕掛けるほどの体力はどこにも残っていない。現状では、パネルは、LGDのWOLEDだけだが、大赤字のはず。
インクジェットも、まだ課題が多い。
有機EL討論会でも、そのあたりが明らかになった。
過去、マスコミでは、有機ELTV元年、は何回目だろう。