多動力の元祖、高城剛。ホリエモンと人類の未来を語る
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注目のコメント
期待の大きい連載。高城さんの著作、10年ぐらい前の内容と出版年をみていくと面白い。ほぼ全て読んでます。
2007年
「ひきこもり国家」日本―なぜ日本はグローバル化の波に乗り遅れたのか
2008年
70円で飛行機に乗る方法 マイルを使わずとも超格安で旅行はできる
2009年
サバイバル時代の海外旅行術
これらは今、日本で話題になっていることが多い。特に2008年の本は格安航空を扱ったもので、本では格安航空は全然話題にならず、知っている人の間でもそんな値段で飛行機会社は成り立たない、安全性に問題が出る、と非常に否定的な論調だったのを覚えています。
それが、今ではLCCはアジア、欧州、米国では当たり前の移動手段となり、日本からも乗れるようになりました。香港ー成田線などはいつも満員に近いです。
つまり、10年先の状況をすでに書いていたということ。
そして2010年「オーガニック革命」の内容は、単にオーガニックな食べ物の話しかと思ったら、全然ちがうイギリスの政治などの話し。そういう見方があるのかと思い、一気に読み切ってしまいました。これも7年前の著作。
2012年「モノを捨てよ世界へ出よう」。これも5年前。これは、過去に書いていたことを、もっと広めな内容で書かれた印象です。
あとは1997年「デジタル日本人」という本。1998年「メディアの遺伝子 デジタル・ゲノムの行方」インターネットが広く一般的に普及するきっかけとなったWindows98の発売前夜、今から20年前。
メルマガはもっと早いタイミングで書いてあるものがあります。著作だけでもみていると5〜10年後に大衆化するものが予測できます。というか世界で動き始めた先端を、ほぼタイムラグ無しに誰でも分かるように物を書いている日本人は、高城さんのほかには、ごく僅かしかいないと思う。アートや音楽の批評の世界では、新たな概念が導入されると、それを手がかりに過去の作品が新たな解釈で再評価を受けることがよく起こります。
いわゆる「肩書」や「本業」にこだわる日本社会では「何をしているのかよく分からない人」という評価を受けがちだった高城さんが改めて「多動」というキーワードをベースに捉えなおされるのは面白いですね。