Facebookがミッション変更「世界のつながりをより密に」
コメント
注目のコメント
秀逸です。
ポスト・トランプ時代に対するアンチテーゼであり、世界中で吹き荒れている分断の時代に対するディマンドミーティングな解でもあり、それでいて商売から外れていない自社のコアコンピタンスの研ぎ澄ましだと思います。
社としては元ホワイトハウス職員でもあったシェリルサンドバーグを擁してトランプ政権とはうまく付かず離れず付き合っており危なっかしさもあまり感じません。
あれだけヤンチャだった若者が本当に偉大な経営者になったものだと思います。"Give people the power to build community and bring the world closer together"
新しいFacebookのミッションステートメントだが、後半はLINEの"Close the Distance"を彷彿させる。しかし、この最後の"together"とミッションステートメントの前半が実はキーと私は考える。
ソーシャルメディアは人と人との空間的・時間的・心理的距離を縮めたが、それを生業とするソーシャル企業はそこに積極的にコミュニティ形成をしかけ、プラットフォーム上で疎結合で結ばれた人々を密結合させて収益性を上げていくことが、今後必要となってきている。事実、いくつかのいわゆるソーシャルネットワークを基盤とするインターネット企業、例えばWeWorkやPinterestなどは自社プラットフォーム上にコミュニティを形成することに大きな投資をしている。
わざわざミッションステートメントを変更してまでの宣言。今後、Facebookも自社プラットフォーム上でのプロアクティブなコミュニティ形成施策に多くの投資を行うであろう。適切なタイミングでの事業の再定義ですね。つなげるだけ、つながるだけでは数だけの価値でしかなく、故にスイッチングも容易です。当然その次にはコミュニティでありプロジェクト、ですよね。より大きな価値を提供するプラットフォームに進化していくために必要な判断ですし、素晴らしいと思います。