三度目の正直となるか「円の国際化」
日本経済新聞
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コメント
注目のコメント
趣旨自体は応援したいものであります。とはいえ、歴史的に日本の金融政策が概ね為替従属で行われてきた経緯を踏まえると、そもそも変動相場制というものが日本経済にとって本当に相応しいのかどうかという根本的な疑問を持つ部分もこれまで多々ありました。
もちろん、G7であり世界第3位の経済大国が固定相場を持つということはあり得ない話です。円の国際化は大いに結構なことだと思いますが、実現にあたっては円安に振れた時に鬼の首を取ったように狂喜し、円高に振れた時にひどく厭世的になる社会的な規範を変える必要性もあると考えます。過去5年において円安が過去ほど実体経済を押し上げる効果を持ち得ないことが分かり、徐々に政治家の方々も含め、円安コストという概念も認知され始めているようには思います。それは良いことだと思います。政府間はともかく、民間企業には円を使うインセンティブが乏しいので、円が国際化する事は無いでしょう。
そもそも、日本経済の絶頂期に達成出来なかった事が、日本経済の衰退期(少なくとも相対的な地位は衰退していくとアジアの人々が思っている時)に達成できる筈がありません。
P.S.
ドルを介さずに円とアジア通貨を直接取引出来ても、為替レート自体はドルを介して計算される事になるので(裁定取引が行なわれるので)、大きな意味は無いでしょう。
本件に関し、ブログを記しました。御笑覧いただければ幸いです。
http://ameblo.jp/kimiyoshi-tsukasaki/entry-12285751923.html