【徹底解説】アマゾンの高級スーパー買収を読み解く「3つの鍵」

2017/6/21
米アマゾンが創業以来最大の規模となる137億ドル(約1兆5200億円)を投じて、高級スーパーマーケットのホールフーズ・マーケットを買収する。アマゾンの「リアル進出」の狙いは何か。特集の第1話では、アマゾンの動向に詳しいイー・ロジットの角井亮一代表による徹底解説をお届けする。
アマゾンが高級スーパーマーケットの「ホールフーズ・マーケット(Whole Foods Market)」を買収するというニュースを聞いたのは、先週、ちょうど米国視察から日本に戻るための飛行機の中でした。
巨大なIT企業になったアマゾンが、手持ちキャッシュのおよそ半分にあたる137億ドル(約1兆5200億円)という大金をはたいてまで、このリアル店舗を抱えるスーパーマーケットチェーンを買うというのです。
すでに大きな話題になっているこのニュースですが、アマゾンの「食品本格参入」を読み解くには、大きく「3つのポイント」を理解する必要があります。