[フランクフルト 19日 ロイター] - IT(情報技術)におけるセキュリティーへの懸念が広がる中、欧州中央銀行(ECB)は欧州連合(EU)の域内銀行に対し、サイバー空間で発生した重大な事件を今夏からすべて報告するよう求める方針だ。ラウテンシュレーガー専務理事が19日明らかにした。

専務理事は「2016年に試験段階を成功裏に完了した。ECBは次に、監督するすべての銀行に対し長期的解決策を導入する予定だ」と説明。「今夏から域内銀行は、重大なサイバー攻撃をすべて報告するよう求められる」とし、「事件が何件発生し、どのように脅威が進化しているかを客観的に評価するのに役立つだろう」と述べた。