巨人とヤンキースの明暗。メジャーに学ぶ「構造改革」の肝

2017/6/22
現役時代に巨人の投手として6年間在籍し、その後テキサス・レンジャーズのマイナーチームでプレーした小島圭市氏。ロサンゼルス・ドジャースの元スカウト、アリゾナ・ダイヤモンドバックスの顧問としてメジャーリーグ球団の組織づくりを熟知する小島氏が、古巣ジャイアンツが低迷するに至った問題点、再建に必要なことを解説する。
いま負けているのは数年前に原因
現在のジャイアンツの凋落は、OBとしてやっぱり残念です。
でも、ゆくゆくこうなるのは予測できることでした。いま負けているのは、数年前のチームづくりがうまくいっていない結果だからです。
たとえば、現在の育成や補強、ドラフトでの選手獲得は、数年後に照準が合っているのか。木を見て森を見ずではありませんが、対症療法では、長い目で見たとき、同じような結果の繰り返しになるでしょう。
チームづくりをおろそかにしたがゆえの不振は、どの球団にいつ起こっても不思議ではありません。現にジャイアンツ以外の球団でも、すでに起きています。そのチームがなかなか話題にならないだけの話ですが……。
ジャイアンツに話を戻すと、今季の低迷で鹿取(義隆)さんをGMにしました。
でも、“鹿取さんをGMにしたから勝てるわけではない”ことはわかっていると思います。
鹿取さんにGMとしての力量がないというのではなく、ジャイアンツが再び強くなるには、その周りのスタッフがとても重要だという話です。
鹿取義隆新GMは巨人のヘッドコーチ、侍ジャパンの少年世代で監督を務めるなど指導者として豊富な経験を誇るが、チーム編成のトップという立場からジャイアンツを立て直すことはできるだろうか
日米で異なるスカウト育成
鹿取GMは就任会見で、「育成とスカウティング」を掲げました。