【読書案内】中国IT企業の今を知る、将来を予測する
2017/6/18
連載「中国ITジャイアント」の特別編として、中国のIT企業をより深く理解するための読書案内を用意した。動きの速い業界のため、フロー情報を把握するだけでも一苦労だが、ストック情報を理解していれば、骨太な情報収集や分析ができるだろう。
入門に最適な新書2冊
まず、最初に手に取るべきは高口康太「現代中国経営者列伝」(星海社新書、2017年)と山谷剛史「中国のインターネット史:ワールドワイドウェブからの独立」(星海社新書、2015年)の2冊だろう。
中国を長年ウォッチしてきた著者たちの体系的な視点から、基本的な状況を分かりやすく理解できる良書だ。基本といっても、日本語では類書がほとんどないため、中国事情を知る人にとっても参考になる部分が多い。
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この連載について
今、中国のIT系企業が世界を舞台に急成長している。孫正義が見出した起業家ジャック・マーが率いるアリババ、そして、13億人をキャッシュレス生活に導くテンセントは、時価総額で世界トップ10入りを果たした。ファーウエイ、レノボ、シャオミといった多数のユニークな中国IT系企業も勃興し、世界市場で存在感を強める。本連載では、特に注目すべき中国IT企業をピックアップし、その特徴を解き明かし、日本企業や日本人はどう向き合うべきかを考えてゆく。
この連載の記事一覧
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