【新】不健康で美味しくない。冷凍食品の常識をくつがえす「黒船企業」の正体
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今回の取材のためにピカール青山店に行き、大量に冷凍食品を買い込みました。パッケージの写真がどれも美味しそうで、ついついカゴに入れてしまったのですが、自宅の冷凍庫に詰めきれず、すぐに一つ食べることになってしまいました。
メーカーや小売店が魅力的な商品を開発すれば、冷凍食品の需要が伸びるのは確実だと思います。ただ、それに対応できる冷蔵庫がないのが難点。今後は、冷凍と冷蔵の比率が同じような、新たな冷蔵庫が開発されるかもしれません。社内でピカール試食会(朝食)をしたことがあります。評価は総じてよかったですが、一部料理は香辛料などで苦手とする人もいました。
最大のネックは価格だと思います。店舗もパッケージもおしゃれでごちそう感はありますが、写真のサーモンのパイ包み焼きは3,219円。対してフランスでは16.7€。ホームパーティも多いはずですし、位置づけがだいぶ違います。日本の庶民が日常的に使う価格ではないかもしれません。
なお、ピカール上陸以前から、日本の冷食メーカーではディナーメニューが盛り上がっていました。特に高齢夫婦世帯では「おいしいものをちょっと」でいいので、高価格帯でも売れるようです。
いずれにしても冷凍食品が日本の食卓で果たす役割は拡大すると思います。セブンの取り組みにも期待。泉記者の目の付け所は慧眼かと。。
なぜか日本には根強い「冷食悪玉説」があり、冷蔵庫の冷凍ケースがパンパンに埋まっているのを見ると、「ああ、私って手抜きしてるわ」という底知れぬ自己嫌悪感を覚える女性は多いのではないでしょうか。潜在意識のレベルでの話です。
それゆえ、「冷凍ケースが小さすぎる」という不満が声に出されることはなく、人々の深層心理のなかに意識化されてない状態でくすぶっている気がします。
そういう聞こえてない声を聞きにいく想像力こそがマーケティングの真髄であり、イノベーションの源泉という気がします。