組織の管理はもういらない。これからの働き方改革
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注目のコメント
青木さんの
「ヨーロッパの一人あたりの生産性が高いのは、必要のないところにクオリティを求めないからだと気づいたんです。」
というのが金言
現実主義だからこそできるんでしょうね
日本人は細部までこだわるからこそ
モノづくり、サービスで成功してきた
それは一見プロダクトアウトのように感じるけど、お客さんに喜んで欲しい、喜んでいる姿をみたい、そのためにはどうしたらよいかを考えていたからこそ
今は日本はモノづくり、サービス大国だという言葉だけが独り歩きして、本当の顧客満足の意味を履き違えて過剰品質になりがち
ここまでしないとお客さんに信用してもらえない、買ってもらえない
だから細部までこだわった高品質のものが生まれる
でも売れない現実
その違いがわかってる企業が、現代では成功しているのではないだろうか
そのクオリティがお客さんにとって本当に必要なものなのか?
自己満足になっていないか?
今一度、自分に問うてみようこの一言が全て。
「6時完全帰宅を始めたのは、私が北欧に滞在したときの経験があったからです。滞在先のエンジニアの友人が5時半に帰宅して、「今日は本当に疲れた。ミーティングが2本もあって大変だった!」と言うんです。そんなゆるい働き方にもかかわらず、年収は彼のほうが上だったことに驚愕しました。そこで改めて考えてみると、ヨーロッパの一人あたりの生産性が高いのは、必要のないところにクオリティを求めないからだと気づいたんです。」「組織の管理はもういらない」というタイトルに、そそ、そんなバカは、と驚いて読み始めましたが、納得です。
周囲の動きを見ていれば誰が何をしているか自ずと分かる小さな会社なら、トップが末端まで仕事を知ってお互いに仕事の隙間を埋めて、組織なんて要りません。組織は、大勢の人が組織目標の達成に必要な仕事をパーツに分けて分業し、各パーツがそれぞれ効率的に働いて全体の組織目標の達成に寄与するためのもの。組織目標が正しく各パーツに伝わらなければ効率的な仕事はできないし、各パーツが達成した仕事を纏めた時、組織目標とは違う方向に行ってしまうことだってあり得ます。当然、組織の管理は必要です。
「組織には分業と助け合う互助のような役割があると思いますが、米国では分業8:互助2。日本はどちらかというと、分業より助け合いで、互助が8ですよね」という感じ、良く分かります。仕事と賃金が結びついた同一賃金同一労働の米国では、組織を構成する一人ひとりの役割が明確です。周囲を過度に気にせず自らの役割を自らやり易い働き方で果たせば良い。仕事でなく年功に給料が払われる日本では、各自の分担が不明確。勢い、周囲が忙しそうにしていれば手伝う必要が出て来るし、力のある人はいろんな仕事を取り込んで自らの存在をアピールもしたい。自由な働き方は難しい。
刺激的なタイトルですが、意味するところは「組織として働き方を管理する」ことはしないということで、「働くスタイルは会社に来ようが家で仕事をしようが構わない。ただし、成果はきっちり設定します」ということですから、本来の意味の組織管理はやるわけです。ある意味、日本的な年功序列への決別と各人の役割の明確化、といったところに繋がる記事だと感じながら読みました。