ASEAN市場に進出する中国自動車メーカー
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ASEANの自動車市場は、基本的に日系が強く、ベトナムなどは韓国系、そして全体的に欧米系が一定のシェアという図式です。そうした市場に、最近は、中国自動車メーカーが進出してきています。自前のブランドの車を作るのではなく、買収または出資した非中国系ブランドでの生産をしています。シェアはまだかなり小さく、日系の強さは変わりないですが、長期的には注視していきたい動きの一つです。
ベトナムではKiaが強いですが、比較的高級な市場は日系がまだ強いです。
ToyotaとKiaが同じくらいのシェアで近頃は戦っていますね。
マツダも10%程度のシェアで販売台数を伸ばしており、ホーチミンでもよく見ます。
最近増えたな、と思うのはフォードのレンジャー。大きな車であの特徴的な形なので、目立ちますね。
※自動車販売台数は以下
https://www.marklines.com/ja/statistics/flash_sales/salesfig_vietnam_2016
2018年から完成自動車のASEANからの関税がゼロになるので、タイ・インドネシアからの輸入もさらに進むと考えられ、値下げのタイミングによってシェアにも影響が出る可能性はありそうです。
ベトナムでは中国資本のメーカーはブランディングとして売れづらいでしょうが、川端さんも指摘する出資している非中国系のブランドに関してはブランドネームや価格で売れていく可能性はありそうです。数ある国営自動車メーカーの中でも上海汽車や吉利汽車は別格。メンツよりも、実を取りに行く姿勢。何よりも研究開発の重要性を理解し、それは買収が最も早いと判断する進取性。
両社とも日本のメーカーとは合弁を持っておらず、国内事業でのシガラミもないので、アセアンでは正面からの真剣勝負になるでしょう。
目先の目標としてのEVはもちろん、その先の自動運転も見据えているはずです。上海汽車、吉利汽車とも、それぞれにタイ、マレーシアで政府とのパイプが太い財閥を巻き込んでいるのも、自動運転の法規制づくりにおける大きなアドバンテージ。
ちなみに上海の徹底した進取性は、市内の道路や地下鉄などの交通網をみても理解できます。先進国を徹底的に研究しながら建設しています。
上海の高架道路はドイツと日本、地下鉄は東京の地下鉄を研究して作られたそうです。