店舗大刷新のセブン 挑む70万円のカベ
読売新聞
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このレイアウトは3つの点において、迫り来るAmazonフレッシュやAmazon GOの脅威を前にセブンが自らの強みを徹底的に見つめ直した痕跡があります。
第1に、イートインコーナーです。
Amazon GOが完全なる通過型のショッピング体験を目指したのとは逆に、セブンの関心はいかに店に長く滞在してもらうかという一点に注がれています。
第2が、長くなったレジカウンター。
レジなしのAmazon GOには提供できない諸般の新商品/サービスを投入していくための装置でしょう。
第3が、冷凍食品の強化です。
Amazonフレッシュに限らず、夏場の宅配(ラストワンマイル)にとっての最難関ハードルは、再配達が必要な場合に冷凍品が溶けてしまうこと。相手の急所を徹底的に攻める戦術。最近のセブンの取組は、規模の経済を活かして「業界リーダーがやったら、他社はお手上げでっせ」という施策が多く、凄味を感じます。
●日用品の値下げ
●ロイヤリティ下げ
●レイアウト変更(のための店舗への投資)
という施策は全て、規模の経済性が働く事業において、強者がやると対抗が難しい。規模の経済性は定義として、規模が拡大→収益性の向上→投資→更に規模が拡大というグッドサイクルが回る構造であり、収益性が高いプレーヤーが他のプレーヤーが出来ないような投資をすると、他社の追随が難しくなります。直接的な関係は分かりませんが、鈴木氏がいなくなってからこういう施策がどんどん出てきているような体感はありますね