「ZOZO」を生んだ天才、前澤友作の頭の中

2017/6/5
今、アパレル業界に革命が訪れようとしている。ファッション編集者の軍地彩弓氏と流通アナリストの山手剛人氏の対談でお届けする「百貨店・アパレルの未来」の最終回は、革命の主役、スタートトゥデイの前澤友作社長の戦略に迫る。
「日本製」の逆襲
──百貨店系アパレルやセレクトショップなどが苦戦しているアパレル業界において、「勝ち組」企業になるには何が必要なのでしょうか。
軍地 いまのアパレル業界において、勝ちパターンは大きく二つあると思うんです。
一つは、自社で製造も販売もおこなうSPAモデルの企業です。SPAの代表格といえばユニクロですが、実はその他のブランドでも自社製造モデルを取り入れている企業はあります。
例えば、若い女性向けブランドの「ニコアンド」「ローリーズファーム」などを展開するアダストリアや「アースミュージック&エコロジー」で知られるストライプインターナショナルなどがそうですね。