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すると、割高感ゆえに定価で売れない→値下げ→利益も出ないしブランド価値も毀損→売れる気がせず原価率の設定が上がる→はじめに戻る
とこかで悪循環を断ち切る必要があるように思います。
今回は過激なタイトルで自分自身ドキドキしてしまいました。
ファッション業界にとって、とても耳の痛い話であります。
山手さんが対談の現場に持ってこられた、この原価率のグラフは衝撃的でした。
薄々思っていたことも、こうしてファクトとして見せられると、うまくいっているブランド、そうでないブランドの内実がはっきり見えました。
私がお伝えしたいのは、アパレル全体がダメ、ということではないのです。
繊維から、生地作り、デザイン、縫製。
たくさんの人が努力して商品を作っています。
その作り手の努力がきちんと報われるものでなくてはならない。
消費者はコスパのみでものを買うのではありません。
そこには、買う時の会話や体験、出会いがあるからだと思います。
悲しいかな、最近のデパートにはそんな買う時の記憶がありません。
IoTでもっと無駄な作業がなくなれば、販売員はもっと接客に時間を費やせるのではないかと。
次回はそんなアパレルに未来はあるのか、を話しております。
みなさんのコメントもとても勉強になります。
こうやってアパレル業界はもっと外の意見、改善策に耳を傾けることが必要だと思いました。
たとえば、きものの場合で言えば、一番貢献している染め屋さんや織り屋さんに行くのは上代(小売価格)のせいぜい1ケタ台。卸はそれを上代の40-50%で百貨店に卸し、百貨店が残り50-60%のマージンを取るんです。つまるところ、きものを上代(定価)で買うなんて、一番やってはいけないことということになる。だからきものは催事といって、実質的なバーゲンで買うことになる。
またたとえば、有名ブランドの化粧品なんかで言うと、口紅そのものの原価なんて100円もしない。それがなんで2000円とかになるのかといえば、ブランド料と包装なんですよね。そういうことを知ってしまうと、僕なんかは触手が伸びないのですが、家内なんかはそんなの関係ない、やはりブランドものは違うとか言って定価で買っちゃいますよね。
そういう現実を見ると、小売り不振といいつつも、小売りの側にまだまだ改善の余地があるようにも思えるのです。
しかし、いまアパレル業界で勝ち組の企業をみていくと、見事に原価率の高い企業ばかり。
消費者は感覚的に、洋服にもコスパを求めているのかもしれません。
少なくとも、今回の取材を通して原価率の高いブランドを知った私は、これから洋服もコスパ重視でいこうと思います!
一点、自社で在庫リスクをとっているメーカーと、セレクト系で仕入れでやっている会社でP消化率を同じグラフにプロットしているのはややミスリーディングです。仕入れであれば在庫リスクを負っているメーカー側が既にマークアップしていると考えるのが合理的。記事の中ではきちんと他のセレクト系と比べているし、百貨店アパレルがP消化率が低すぎることは間違いないですが。。。
原価率が20~30%というのはだいたいそんなイメージです。ただ、百貨店アパレルの場合は卸値ベースの売上になっている場合もありその場合はもう少し原価率は高い感じでしょうか。
それにしても脅威なのはやはりDirect to ConsumersのECアパレル業者。男性向けアパレルのBonobosは今アメリカで流行っていますが、全く在庫を持たないモデルで、実店舗もあるがこれはあくまでサイズを確認する試着だけで発送と決済は全てオンライン。在庫リスクをゼロにすることで極限まで原価率を上げています。
間違っていけないのは決して価格が安いブランドだけが勝っているわけではないということ。
百貨店も会社員時代はとてもよく利用しました。
白いジャケットベーシックなスーツなど、オーソドックスな商品はちょっとした形の違いをブランドをひたすら渡り歩く比較して購入。
コンセプトとコスパが似合うブランドに一度出会ってしまうと、ほぼ浮気をしなくなりました。在庫リスクを恐れ、 オーソドックスな商品展開をしているブランドはとにかくコスパ。