イメージと真逆、安藤忠雄さんのサービス精神
コメント
注目のコメント
記事を読んで、
① 安藤さんについて
講演会に何度か伺いましたが、一般の方々も含め大爆笑の巻き起こる講演会です。おおよそ小難しい建築家像とはかけ離れた大阪の芸人風ですし、参加者全員にサインを書くという徹底ぶりでした。
② 建築家=調整役
国内外の建築業界でこの見方は増えてきています(建築家のポジトークでもあります)。が、問題なのは、デザイナーが経営オンチである点(自戒を込めて)。建築プロジェクトは数千億-数億の投資事業なので、本質的には事業判断が求められます。その調整役が経営オンチですと、本当に重要な意思決定はできませんし、結局ハコモノ行政に戻ったりする時に歯止めも効かせられません。ハコモノだと感づきながらも、自身の「作品づくり」を優先してしまう建築家像には違和感を感じてる若僧です。
ところで、若かりし時の隈さんと安藤さんの貴重なツーショット写真です。。学生時代、暇な時に建築巡りをするのが好きでした。磯崎新さんや安藤忠雄さんなどのシンポジウムに何度も足を運んだり。
その時も安藤忠雄さん、コムデギャルソンの黒スーツに身を包んだインテリ建築家達の中で一際異彩を放ってました。
『なんや?接触悪いな。まぁ、ええわ。マイクなしで話すわっ!』
こう言いながら立ち上がって大声で話す。聴衆の心を一気に持っていくようなカリスマ性。
若き隈さんからみたらトンガってたロックミュージシャンが大御所ミュージシャンの貪欲でサービス精神に溢れた姿勢に感銘を受けるという感じでしょうか。
時に建設会社の意を汲み過ぎじゃないか?と揶揄される隈さんの『転向』はこのあたりにあったのか。
けれどそれは十分考えた上での確信犯なんだ。多分そうだろうなと思ってた部分が明確になりました。安藤さんにはうちの光の美術館"クラーベギャラリー"などをつくって頂いた関係があり何度もお会いしてますが、気を使う以上にとにかく元気でストレート。いつも「かまへんかまへん」、と。本当のカリスマだと思う。祖父の入院中には直筆の絵と手紙を送っていただいたり人間的にも魅力溢れる方です。