【予測】3年後にAIが「セールスの常識」を変える、その先
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一見、AIの導入は、営業が効率化するようにみえる。たしかに顧客情報が集約され分析されれば、適切な営業活動を、無駄なく、生産的にできるようになる。
しかし、これは、一時的。
本当に、一時的です。
なぜなら、ライバル会社が、同じAI導入を行うと、今度は、AI同士がシェア争いをはじめるから。そのAI同士の戦いに、手足となって走り回るのは、人間の営業スタッフです。
泥臭い営業から解放されるための言い訳としてAI導入する企業よりは、電話一本、厭わずできる文化をもった企業のほうが、圧倒的に早く成長する。
なので、泥臭い営業スタッフをもったところは、今が、大チャンスです。ＡＩであれば、こんな大失敗はしないでしょうね。
「大失敗」
JTBの新入社員時代、初めての添乗の仕事が新設中学校の創立以来初めての修学旅行でした。９時０３分東京駅発の新幹線で京都へ。学校から東京駅まではバス。所要時間約３０分、７時３０分に学校出発予定。でも、バスが来ない！
バス会社に電話すると「そんなバスはありません」手配ミス、日にちが違っていた。でも、自分の前日の確認ミス。 正直、その場から逃げ出したくなりました。でも、生徒さんとその保護者の方の「大丈夫？」という不安そうな顔を見た瞬間、覚悟を決めました。「やるしかない！」電車で東京駅へ。でも、朝の通勤ラッシュの真っただ中。ホームの端から端まで広がっていっせいにすし詰め状態の電車に乗り込む。大きな旅行バッグを抱えているので全員乗れません。数台に分けて乗り込みました。 東京駅の新幹線ホームに無事全員が着いて乗車できたのが、９時ジャスト。 出発の３分前でした。
全員乗車の点呼が終わり次第、校長先生のもとへ飛んでいき、事の顛末と謝罪をしました。 私は、ひたすら「すべては自分の個人的なミスであること」「会社自体は何の問題もなかった」ことをお話しましたが「今回の件を許すことは、まかりならん！」と。
私はその時点で、この3日間の仕事が終わったら責任をとって会社を辞めるしかないと決心しました。 人間、期限を切ると決意が固まります。JTB最期の仕事と思い、また、迷惑をかけたせめてもの罪滅ぼしと思い、３日間必死で素晴らしい修学旅行になるように不眠不休で頑張りました。
旅行が終わった翌日、私は辞表をもって出社しました。すると、上司から「昨日、校長先生からお前に渡してくれと預かってきた」と逆に一通の封書を渡されました。中を開けると便せんに「自分の失敗を挽回するために必死になっている人を見ると誰だって応援したくなります。それが、人情というものです。これからも宜しく。」と書かれた手紙が入っていました。
その時、私は変わりました。トップセールスを走り続けて天狗になっていた自分を猛省し、お客様の満足を第一に考え謙虚に、そして感謝の心を忘れずに仕事をすることを頭に叩き込みました。「人間、どん底に突き落とされた時が、変わるチャンスです。」
その後、その校長先生には７年後の私の結婚披露宴で祝辞までいただきました。今でも人生の恩人のおひとりです。大変僭越ながら「3年後にAIがセールスをどう変えるか？」というお題についてソフトバンクさんと一緒にNewsPicksのインタビューを受けました。無料会員でも読める記事となっています。
ついでに、Sales Techについて書いてみました。もし良かったら合わせてご覧下さい！
http://bit.ly/2rzwhTA
