ドラギ総裁:ユーロ圏経済、ECBによる異例の金融緩和がなお必要
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ユーロ圏のインフレ率や失業率は時系列での推移は改善傾向にありますが、水準としてはとくに失業率は二桁を割ってきた程度ですから、ドラギ総裁が指摘しているようにまだ緩和継続が必要な段階でしょう。
それにフランス大統領選は大過なく通過したとはいえ、イタリアをはじめ政治的な火種は燻っている状態にありますから、この点を踏まえても出口に向かうのは拙速の感がありますね。ドラギ総裁は「域内の物価圧力、特に賃金からの圧力は、当中銀の中期的目標へとインフレ率が持続的かつ自律的に収れんするにはなお不十分だ」と言及。
緩和終了派との競り合いは今後も続くだろうが、域内経済の脱デフレ化に向けて強いリーダーシップを発揮してほしいと思います