「超ヒマ社会」が来るかもしれない
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注目のコメント
いまは未来予測ができない時代．ＡＩなどテクノロジーの急激な変化で未来が見えません．これはシンギュラリティにおいてパラダイムシフトが発生するからです．
人類史において，パラダイムシフトは２回ありました．先史時代に起きた狩猟採取社会から農耕社会への移行，産業革命による中世から近代への移行（日本では明治維新）です．そして３回目のパラダイムシフトが今まさに進行中です．
パラダイムシフトは，パラダイムの断絶を意味するため，パラダイムを超えた価値観，社会観の共有はできない．前のパラダイムの社会に生きる人間は，後のパラダイムの社会を想像することができません．また逆に後のパラダイムの社会に生きる人間は，前のパラダイムの社会はどんなだったのかを想像することはできません．例えば，狩猟採取社会の人が農耕を発見した．その人は農耕によってどのような未来になるかは予測できなかったはず．せいぜい，狩猟採取時代の価値観で未来を予測しますが，当然，大外れです．また逆に，パラダイムシフトを挟んだ現代から江戸時代の人々の価値観を知ることは難しい．所詮，テレビの時代劇は現在の価値観で描かれているので，タイムスリップして昔の人に見せたらダメ出しを山ほど食らうに違いない．
工業中心の資本主義・貨幣経済社会で労働してお金を稼ぐ社会になったのは，ここ何百年の間の出来事．産業革命前の中世ヨーロッパでは，人々は日々神に祈りを捧げ，労働に対する考え方は今と全く違っていた．あくせく働いてお金を稼ぐのことは卑しいこと．物は少ないかもしれないが心は豊かに生活できるよう，神様にお祈りをしましょうという世界．そんな世界を我々は理解できませんし，そんな世界にいる人が蒸気機関がもたらす社会を想像するのもできなかったはず．
評論家や研究者はあれこれ未来予測をします．しかし，これから先の未来，すなわちパラダイムシフトを超えた次のパラダイムの価値観，社会を予測するのは不可能です．
それでもどんな未来か知りたい？
仕事，お金に対する考え方が変わる．これらは今のパラダイムで生まれたものだから．そういう意味で「超ヒマ」社会かも．
パラダイムは「科学革命の構造」が元ネタ．
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ちなみに，私はこれまで，同じような話題の記事に，繰り返しこのようなコメントをしてきました．
