FOMC議事録:追加利上げ「近く」適切に-資産縮小計画も支持 (2)
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議事録を読むと委員達の米景気に対しての強気な見方がわかる。特に4月に、冴えない経済指標が相次いだ事にたいして、「一過性のもの、景気回復の証拠を待つべき」と出てきたデータを無視して、今後の経済指標の好転を確信している点。データを見ながら判断する という姿勢は薄れて、米国景気は極めて順調に推移する事を委員ほぼ全員が確信している模様。
現在の利上げは、過熱した経済を引き締めることが目的ではなく、「大規模金融緩和からの正常化」という性格なので、とくに弱い経済指標(ISM、雇用、CPI)が増えてこない限り、本来あるべき金利水準に向けて利上げを継続していくことになるでしょう。
やはりFRBが金融政策の正常化に急ぐのは、そう遠くない将来的に訪れるかもしれないリセッション時に、金融緩和の余地を出来る限りの確保しておきたいという心理のあらわれでもあるでしょう。