[東京 12日 ロイター] - 菅義偉官房長官は12日の閣議後会見で、中国・北京で14日から行われるシルクロード経済圏構想「一帯一路」国際協力フォーラムに関して、「この構想が地域の持続的な発展に資するか、どのように具体化されていくか注視したい」との考えを示した。

同フォーラムには自民党の二階俊博幹事長が出席する予定。菅官房長官は「北朝鮮を巡る情勢をはじめ、現下の国際情勢を考えるとき、日中間の意思疎通は極めて重要だ」と指摘。「幹事長の訪中が日中関係のさらなる改善になることを期待したい」と語った。

米国の通商代表部(USTR)代表に日本の市場開放に意欲を示してきたライトハイザー氏を充てる人事が承認されたことに関しては「先日の日米経済対話を含め、一連の会談で、米政府から日米自由貿易協定(FTA)の具体的言及や具体的な市場アクセス向上の要求はなかった。日米経済対話のなかでどのような枠組みが日米の経済関係にとって最善か、今後議論していきたい」と述べた。