トヨタ、異例の幹部人事から見える組織崩壊の静かな予兆
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注目のコメント
切れ味鋭い井上さんの記事です。人事に情実がどの程度入っているかは、想像の域を出ません。が、章男社長がその人物の能力を良く知った上でキャスティングしているのは間違いないようです。
かつて牟田さんのお話しを聞く機会がありましたが、非常に論理的で聴く人に分かりやすく工場の生産技術向上手法を説明されていたのが印象的でした。
昨日の決算説明会でも永田副社長や村上専務が「悔しい数字」と語るのは違和感を覚えました。数字は後から付いてくる、これが章男社長の基本的な考え方だと理解していますが、たくさんの記者の面前で経営幹部が「悔しい」と語るというのは、やはり数字にこだわっていたのか?と受け止められるわけで、トヨタの焦りすら感じたものです。将来の持続的成長のために備える年と割り切っているのであれば、あまり浮き足だっているかのようなコメントはしない方が得策でしょう。
カンパニー制も評価が分かれるところです。昨日も章男社長は、「結果が出るには少し時間がかかる」趣旨の発言をされていました。図体がデカくなり過ぎて意思決定と行動に時間がかかり過ぎていることに危機感を持っているのは分かります。けれども組織を刻んで社内で競争させることが、今の時点で必要なのかどうか。世界で闘っている中で、まさしく「敵は外にいる」わけです。
「敵は内にあり」で、全社一丸の雰囲気が保てるのか、少々心配ではあります。注目しなければなりません。本当にこんな情実人事が横行しているなら、それは天下のトヨタにあって由々しき事態ではないでしょうか。
でも大トヨタともあろう存在が本当にこんなガバナンスが利かない事なんてあるのかな。
まるで独裁者のような書きっぷりですが。