【削除されました】養殖物 日記 2017/05/09版
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ライフ・オブ・パイという映画を見ました。
インドの実業家が、家族とカナダへのバン
クーバー(だっけ?)への引越しため、に
ほんの貨物船に家財一式と動物園の生物そ
して家族と乗るのですが、大嵐で沈没。残
されたのは少年とハイエナ、シマウマ、虎
にオランウータン。自分一人だけ助かった
虚しさと次々に他の動物を食べていく虎の
言いあらわせない恐怖、調教された動物の
癖を思い出し、なんとか虎と心を通じ合わ
そうと試みる少年。乾きや餓えの苦しさそ
れだけでなく、連続して訪れてくる危機感
で少年と虎は種の垣根を越え、彼等の間で
は運命共同体と認識。同時に不思議な島に
到着する。そこは群生した植物で作られた
底がなく海に浮かんでいる人食い島だった。
プロローグに蒔かれた種と共鳴し物語はク
ロージングに進む。少年の話で世間の理解
は無理。なので保険会社が納得できそうな
無難な回答をするが、その話こそ人として
理解するには、おそろしく残酷な話だった。
重くのしかかる数秒の作り話(?)に助かって
鎮まっていた焦燥感が別のカタチを取って
ぶり返してくる恐怖。あの美しかった映像
って真実を隠すための妄想?鑑賞者にとっ
てどんでん返しにも取れる、話を合せたと
も取れる、この部分こそタネが仕組まれた
所。はたして何が真実か?噴出した疑問に
詮索をあきらめる船会社の社員(=鑑賞者)
クライマックスは回想シーンと絡みながら
ズームアウト。わずか一条の疑惑を残して。
注目のコメント
最近全部のコメントが縦読みに見えてきて、なんだ、これ意味通じてないじゃないか、と思ったら普通の日記だったりすることがよくあります。
変なところで日本語の奥深さを感じる今日この頃です。