【堀江貴文×落合陽一】最後を詰められないコンテンツは意味がない

2017/5/10
NewsPicksでは2月に「NewsPicksカンファレンス」と題したイベントを開催した。その中から「世界を変えるテクノロジー」というテーマで実施した堀江貴文氏と落合陽一氏によるトークセッションをリポートする(全5回)。
最後の仕上げができるか
落合 僕はメディアアートをやっていますが、このジャンルに取り組んでいる人はそれなりにいても、実際にメディアアーティストになれる人はあまりいません。
そもそも産業として完全には成立していないので、専門の学部を出た後でも多くの人はSEになったりします。でも、そういった人たちの技能は、どこで生きてるんだろうというのが最近の疑問なんです。
堀江 だからこそ、一案として『BAN×KARA』みたいな店のプロデュースは、ありなんだと思う。結局、店舗開発をやっている人たちの意識は低いままで、何かとケチろうとするから。
例えば『BAN×KARA』をコピーしようとした人たちにしても「とりあえずバンドがいて、カラオケが入っていればいいでしょ」みたいな感じなんです。だから、壁や天井にLEDパネルを敷き詰めることに意味を見いだせない。
落合 なるほど。僕はよく学生にも「最後の最後を詰められないコンテンツというのは、もはや全く意味がないよ」と話すんです。
その最後の仕上げができるかどうかは、美術的には重要だと思うんですが、そこを詰める教育というのはあまりされていない。そういうのは学生さんには展覧会とかやらせてみて練習させたりします。
堀江 金を出す側が、理解をしていないわけですよね。そこにお金をかけることによって、回収できる可能性が高まるのに。
落合 六本木ヒルズで催される政府系のカルチャーイベントとかになると、わりとお金をかけているものもあるんですけどね。
堀江 うん、少しずつ日本にもそういう文化が入ってきているのは感じますね。ただ、音楽フェスとかでいうと、そこを重視できているのは、『ULTRA』くらいでしょ? スポーツの分野にしても、Jリーグのホスピタリティールームを見ていても、まるで公共施設みたいにイケていない。
もっとお金をかけて、みんなを楽しませる文化が根付かなければ、自ずとメディアアーティストも稼げないままになってしまう。