みずほ銀行ら、乳牛による「和牛の代理出産」を可能にする畜産イノベーションに5000万円出資
コメント
注目のコメント
ご存じのように、牛の繁殖農家(子牛の生産)は重労働であり肥育農家に比べ儲けも少ない傾向なので、高齢化で廃業する農家が増えています。
この記事で紹介されているような、コスト面で効率が良い北海道という遠隔地で繁殖をアウトソーシングするというビジネスモデルは、斬新で面白いと思います。今後、松坂牛だけでなく、繁殖で困っている全国のブランド牛にこのモデルが広がると良いと思います。
今回出資を受けるAGエンブリオサポートは、三重県のアニマルジェネティックスジャパン(人工授精事業)の子会社だそうです。
記事では「みずほ銀行ら」とありますが、実際は百五銀行がフロントでの出資事業だと思います。
みずほ銀行は、官民ファンドA-FIVE(農林漁業成長産業化支援機構)のサブファンドを地銀と共同で設立することに積極的で、既に10数サブファンドを地銀と設立しています。技術的には「OPU」も含めて確立された技術体系なので、プロジェクトの成功を期待します。ただ、みずほ銀行のプレスリリースでも記事でも不明なのは、借り腹契約(内緒なんでしょうは)で、産まれた子牛をいくらで引き取るのか、ですね。乳牛借り腹で和牛受精卵移植して、自ら和牛子牛を販売する酪農家は普通にいますから。また「乳牛」自体が資源不足なので、どこまで借り腹を確保できるかも課題かと思います。
みずほ、超良いじゃないですか。もっともっと宣伝するべき。
「百五銀行やみずほ銀行が出資する「百五6次産業化ファンド」は、国内の和牛子牛不足を解消するべくAGエンブリオサポート株式会社に5000万円出資することを決めた。
この資金を用いて、大酪農・畜産地帯である北海道十勝地域に体外受精卵培養センターを建設し、ここでAGエンブリオサポート株式会社は新鮮な体外受精卵を一貫大量生産する体制を整備する。将来的にはその技術を三重県へ持ち帰り、「松坂牛」や「伊賀牛」などブランド牛の子牛を肥育する生産基盤構築において重要な役割を果たすことが期待される。」