もしアマゾンが本気で「金融事業」を始めたら
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注目のコメント
大掴みに要約すれば、
①研究開発への積極的投資によるコスト負担により敢えて利益を出さない戦略特性、
②CCC(営業活動による現金回収期間)が現金先取りビジネスによりマイナスとなるなどキャッシュリッチな財務特性、
③商流を押さえることで出店企業の資金繰りを把握できる能力。
現在、企業向けのアマゾン・レンディングは行っているが、個人向けも時間の問題ではないかと個人的に思う。消費行動や支払い履歴などだけでも、銀行が入手困難な与信情報を掌握しているだけでなく、資産運用サイドでもマーケティングしやすいのではないか。結論、銀行業界にとって強敵である。個人向けまでやるかは別にして、中小小売業向けにはアマゾン以上にリアルタイムかつ大量のデータ抑えているところないから、普通に拡大していくだろう。CCCはここ15年位ずっとマイナス30ー40日で安定していて、足元でも売上年率20%以上で成長しているからどんどん手元のキャッシュが増えていく。利益は出さないようにしているけど、フリーキャッシュフローは物凄いプラスだし。ベゾスは元々、クオンツファンドの開祖であるDEショウに居たから、いつかAWSという世界最大のデータを高速で処理するプラットフォームと、莫大な手元のキャッシュ活かしてファンドやらないかな。規制上厳しいだろうけど、妄想するだけで楽しい
もしも、という話をするならもっと大きな未来の話をしないといけないかなと。
貨幣制度ができてから長く経ちますが、現代になってようやく物質の貨幣から電子マネーにすべて置き換わりそうまで見えてきて、更に商取引も楔形文字を粘土板に刻んでいた古代から、ようやく現代になって電子データですべてを管理できるようになってきたと思っています。
Amazon GOはまさにそれで、貨幣と人を介しての商取引をなくそうというものです。
金融事業という観点ではなく、もっとシンプルかつ大きく考えれば、電子データによる「需要と供給」の計算予測が全てできる『完全世界』にしようとしているのではないかと個人的には思います。
金融事業も、その「需要と供給」の完全世界の一部に過ぎないので、もしもAmazonが本気で金融事業を・・・という話ではなく、既に完全世界の構築が始まっているとしたら、既に・・・という話ではないかなと思います。