【D.コーエン】昔の革命家は未来を見る。今の政治家は過去を見る
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注目のコメント
個々の意識が病んだときは精神医学が役に立ち、集団意識が病んだときは経済学が役に立つと思います。デフレはお金というエネルギーが不足しお金の希少価値が高まる結果としてみんなしてお金を溜め込む状態であり、これは集団意識的なうつ病とも言える状態で人々を不安と抑うつで包み込み多くの失業者と自殺者を生みます。反対にお金というエネルギーが過剰ならインフレ傾向となりインフレが過熱しすぎると躁状態ともいえるバブルとなります。
どちらにせよ両極端は弊害が大きくお金の循環と経済成長という点を考慮すると適度なインフレを目指す必要があります。そのためにデフレでお金エネルギーが不足したときは減税、財政拡大、金融緩和によりお金の流通量を増やす必要があり、インフレでお金エネルギーが過剰なときは反対に増税、財政縮小、金融引き締めによりお金の流通量を減らすことでバランスをとる必要があります。Political economyを「経済」と訳したのは福沢諭吉。この言葉には経世済民、すなわち、「世を経め民を救う」という言葉がベースにあると言われています。国民生活が少しでも豊かになるように知恵を絞り、研究するのが経済学者の本分ですよね。このD.コーエン氏も自国のみならず、他国のために頭に汗をかいている、とのことで、経済学者の鏡だと思います。
日本には「経済を悪化させてアベノミクスを失敗させよう」とTwitterで呟いて炎上した経済学者(例えば、立命館大のT教授)もいますので、その方々はぜひコーエン氏を見習って欲しいと思います。めちゃめちゃ面白い
僕が刺激を受けたのは、下記3点
>私の現在の問題関心は、こうした「過去は良かった」という議論が、いかにして広がっていき、今後いかにして収束していくかです。これこそに、現代社会を読み解く鍵があると考えています。
人々がノイローゼになるのは、行けると思った「夢の世界」が、実は存在しないと気づいたときです。現代社会では、そうした「夢の世界」が存在しないことに、多くの人が気付き始めている。だからこそ「過去に帰れ」という政治家が支持を集めたり、既存の政治勢力に対する不満が高まっているのです。
幸福や調和を追求する気持ちを持って、経済成長を追求する気持ちを和らげることです。起こりうる最悪のケースは、競争や成長を追求する気持ちが膨張し、調和が消えた社会が生まれることです。
アマルティア・セン氏は同時代の偉大な思想家ですが、彼は正しい主張をしています。セン氏は経済学者ですが、「人はいかに生きるべきか」「社会はどうあるべきか」を突き詰めて考えました。そして「ケイパビリティ」(よい健康状態、幸せな状態を維持すること)という概念を提唱しました。