“プロ”が育つ組織の条件
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本日も頷くことばかりな内容。CDIではプロフェッショナルファームの構成要素は「とる、やる、つくる」である、という言葉が根付いていますが、人と仕事をとる、プロジェクトをやる、人を作る、というのがまさに本質です。
とる、という意味では記事にあるファーストコールの競争で専門外の相談もされるくらい信頼されることが重要というのはコンサルタントでも同じ。特に分野ごとにプロフェッショナルが細分化・モジュール化されている欧米と比べれば日本は分化しない擦り合わせ型であると言っていた人がいますがそう思います。
人材育成については、一年ほど前の社内の全社研修で自分もしゃべりましたが、基本はOJTで先輩の背中を見て、また逃げ場のない修羅場体験を経て育つもの。ただ、単に見て育て、というのも乱暴なのでなるべく知識を有形化、伝承できる場は作って行くべきと思ってはいますが。18歳の有能な弁護士はいないとのことてすが、18歳のスーパーコンサルタントはいない、と言い換えても同じ。自分はコンサルタントは企業の医者だとすれば、自分が病気になった時を想像して、「圧倒的に優秀な成績を納めた研修医上がりの若手」ではなく、「臨床経験豊富な医者」に見て欲しい思うのと一緒、と話したりしています。
とても学びの多い、また勇気を貰う対談でした。ありがとうございました「芸者置屋」であるためには、ワンフロアで顔・仕事が見えることが大切というのは、私が所属するファームでも同じなので大変実感があります。
どんな芸者になるかの型は先輩が背中で見せるものというのもその通りなのですが、ひとりひとり違う以上全く同じ芸風というのは最終的にはあり得ないので、先輩の型を見ながら最後は自分で探していくしかないものです。周りの人や組織ができることは、型探しの手を差し伸べるところまでだと思っています。
仕組み化はきわめて難しいので、しいてできることと言えば「芸風は自分で見つけてね」というスタンスであるべきということを早めに刷り込むことくらいかなと思っています。「手っ取り早くうまいことやろうとする人は、置屋の看板や資格や経歴の箔づけばかり気にする。結果的にいつまでたっても組織に依存して自分の名前で仕事ができない。これは実に皮肉な成り行きです。」
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私の働くコンサルティング業界にも同じことが言えます。
その昔、外資の大手コンサルティングファームにいましたが、会社のブランドを笠に着て仕事をする者ほどできないコンサルタントでしたね。そんなコンサルほど出世やタイトルを気にしてインサイドワークに勤しむ。そしてどんどん顧客ニーズから離れ得ていく。
要はBy Nameでお仕事を取れないコンサルタントはプロフェッショナルとは言えないと思います。