「産業医は相談しづらい」社員の声に総務はどう応えるべきか - 社員の能力を100%引き出す 食事マネジメント
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産業医に限らず、病院でも栄養士や看護師には言えるけど医師には言えないって人は確かに多いですよね^^;
これは傲慢な態度をとる医師も一定数いることも一因かもしれませんが、どちらかというと営業担当にはズバズバ言えるけどいざ責任者が出てくると言えないという感覚に近いのかなとも思います。
著者の仰る通りキーパーソンは人事総務というのはまさにその通り。あくまで健康は人事の一部分であるため、会社として人事としてのある程度の方針や姿勢などがないと専門スタッフ側もやり辛いのは確かです。あと、プライバシーはどこまで守られるのかとしっかり本人や関係者が共通認識を持つことも大事です。基本的に産業医は医学的見地から働けるか働けないかとか本当に病院受診が必要かどうかなどをジャッジするポジションですので(同時にこのラインが会社として法的に果たさなければいけない健康配慮義務のことが多い)、就業に影響がなければ本人の同意もなしに面談結果を人事総務スタッフに伝えることはありません。
メタボだけで働けないというジャッジをすることは稀ですので、ここから先は産業医というよりは保健師や栄養士や運動士など会社というよりはパーソナルな領域となります(ここまで常勤で揃えられるのは相当な大企業ですので勿論ケースバイケースですが)。
この際大事なのが「行動変容」。
WHY:なぜ生活習慣の改善が必要なのか?
WHAT:何をやれば良いのか?
HOW:どのようにやればよいのか?
面談者がどの段階にいるのかしっかり認識することが重要で、改善の必要性を感じてない人にHOWをいくら説いたところで行動変容は生まれません。このあたりは行動経済学的な鍛練が必要なのだと思います。
専門職でさえ自己責任論を振りかざす方をよく見ますが、人間は環境にかなり左右される生き物ですので、本人への指導だけでなく組織全体としてやった方が良い取組も提示提供できるようになって本物の産業保健専門職と言えるのかもしれません。