【上田紀行】なぜ昭和のイノベーターは「宗教」を重視したのか
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イノベーションは、目の前の事象を組み合わせて起こるものではなく、因果関係がないと一見思えるような事実の組み合わせることで、気づきがもたらされる。すると、時間的、空間的に広がりをもつ高い視点 ー すなわち歴史的、宗教的、宇宙的な思索は、世界を動かす影響力あるアイデアを生むことに直結している。
「宗教」をうさんくさいと思うのは、実は、「無宗教」という宗教に帰依しているからである。多くの宗教では、目に見えないものや非論理的なものを信じることで、自分にとって重要な意志決定を外部化する効果があると思います。
イノベーターや経営者に求められるのは、既成概念を壊して従来関連付けられていなかったコンセプトを結びつけて新しい価値を見出し、多くの人が信じていないなかでも自分の意志決定を貫く必要があり、その遂行を考えると、宗教と親和性が高い可能性はあると思います。
かと言って、何らかの宗教に帰依すれば、イノベーターや優れた経営者になれるというわけでは全くないので、あしからず。上田先生は、自らリーダーとして、東工大のリベラル・アーツ教育を改革しています。今後の東工大がどう変わるか楽しみです。
上田先生と、宗教学者の山折哲雄さんによる対談も学びの宝庫です。とくに「知識はあるが勇気のない、日本の「人格者」」はぜひ読んでほしいです。
・教養の出発点は、「日本人とは何か?」
http://toyokeizai.net/articles/-/21085
・日本人の「心イズム」とは何か?
http://toyokeizai.net/articles/-/21548
・西洋に深い影響を与えた、日本人リーダーhttp://toyokeizai.net/articles/-/22203
・西洋は「信じる宗教」、日本は「感じる宗教」
http://toyokeizai.net/articles/-/22709
・知識はあるが勇気のない、日本の「人格者」http://toyokeizai.net/articles/-/23202