この連載について
ウェブ、ソーシャルの波に続く、新たな波が押し寄せている。AIなどのテクノロジーは世界と日本をどう変えるのか。社会、思想を中心に描いたSeason1に続き、Season2では、企業と個人を中心にして、ポストウェブ、ポストソーシャルの世界を有識者とともに考えていく。
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この連載の記事一覧

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【塩野誠・1万字】AI問題は人事問題。求む。正しい独裁者
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【現場レポート】私たち、AIに仕事を教えています
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【松尾豊】年俸3000万円。AIがもたらす「新たな下克上」
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【松尾豊】AI大競争。日本のチャンスは「料理」と「お片付け」
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【1万字】サンドバーグは、フェイスブックの救世主になれるか
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【スライド解説】日本上陸へ。次世代ソーシャル、WeWorkの全貌
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「進化するソーシャル」と「AI以後の企業と個人」
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【宮台真司×東浩紀】「ソーシャル後の世界」に希望はあるか
NewsPicks編集部 379Picks
現在やってる連載の読者数をいかに伸ばすかについてミーティングしていた時の事。僕は広くリーチする事ばかりを考えていたのですが、「1万人の薄いフォロワーを持つより、100人の濃い内輪コミュニティーを持つ方が強い」と。まさにこの記事に書いてある通り。
「ファンクラブ」と名付けるのは恥ずかしかったので、「読者グループ」という名でFacebookに非公開のグループを作りました。メンバーはまだ200名ほどなのですが、1万人のフォロワーがいるTwitterよりも、はるかに多くの感想が返ってきます。しかもそれぞれの感想が濃いい。「内輪感」があるからこそ読者も感じた事をさらけ出せる。僕も「内輪感」をより出すために、読者サイトの中だけで公開前の原稿をチラ見せしたり、原稿のカットした部分を乗せたり、図解の手書きの下絵を乗せたりしています。
数じゃなく、数x濃度なんだ、という極めて基本的な事に、やってみて気づきました。
ちなみにその読者サイトの会員は、本当の読者の方だけに限定したいので、ここにリンクを貼る事はしません。僕の書いた記事のどこかに乗っています。
【追記】ちなみに、楽天が海外で苦戦している理由は逆に「コミュニティー」に頼っているからなのかな、という気もした。
欧米の文化は、東アジアの文化ほど、内輪とそれ以外をわけない。例えば、職場の飲み会に普通に恋人や家族を連れてくる。あるいは知らない友達を連れてくる。パーティーもお互い知らない人同士を呼ぶ。で、その場で盛り上がって、飲んで、解散する。決まったメンツ、というのがない。こっちでは今でもコミュニティーの核は教会だけど、誰でも好きな時に入っていっていい。コミュニティーはもちろんあるけど、内と外を分ける境界線が曖昧。対して、日本人や中国人は、境界線がきっちり決まったコミュニティーを作る傾向がある。
一昨日の高宮さんの論での「細かいバーティカルへの揺り戻し論」とも通じる内容ですね。
出版の世界でも「作品のファン」はあるが、「作家のファン」がコミュニティ化されてなくて勿体ないよね、といぜんホリエモン氏が語っていて目から鱗でしたが、コルクさんも方向はそちらなんでしょうね
宣伝ですが、社外取締役をしているfringe81では、「好き」を軸に語り合おう、というコンセプトで「シンクル」というサービスを展開しています。mixiにあったコミュニティとも近しい感じなので興味あるか他は是非
http://www.fringe81.com/product/syncle.html
これは特に矛盾しているわけではありません。
かつて柄谷行人が『他者』という文脈を共有しない人について語ったり、宮台真司がお互い交じわらない人間関係、『島宇宙化』を憂いたように、居心地の良いコミュニティの外でやれる能力というのが、知識人達のテーマだったような人だった気がします。
そして現在、高宮さんや佐渡島さんが改めてコミュニティの有用性を語っているのが面白い。これはある種の揺り戻し現象でしょう。会社という「大きな心の拠り所」の機能も相対的には低下していますし、『自作の心の拠り所』を作るスキルが今後は必要になっていくのかもしれません。
マイナーなものであればあるほど、コミュニティが大事になっているし、なって行くのでしょう。
ネットが新しいもののように、見えても、基本的な所に戻ってきた印象。
コルクのような工夫をすればオンラインがオフラインに近づいていく。ネットとリアルは代替関係にはない。ネットで代替できるリアルは限定的。ネットが進展すればするほどリアルの価値が上がる。
この手のコミュニティは、遅れてきた人をどう取り込むかが多分一番大事なんだろうと思います。その意味で遅れていても、うまいこと追体験できるのがいいなぁと。
例えば宇宙兄弟を読んでいて、気になるところがあってWikipediaを見に行くと、最新の情報に基づくネタバレが大量にあるわけです。でも、リアルタイムで楽しんでいた人は、その時々の発売当初の情報に基づくwikipediaのコンテンツを楽しめていたわけなはずで、遅れてブームの来た人が、その当時のノリを遅れて追体験できれば、きっと楽しいと思うんですよね。こういうコミュニティが、そういったサービスと繋がったらいいなぁと。