[21日 ロイター] - フィッシャー米連邦準備理事会(FRB)副議長は、足元ではインフレ統計など一部の経済指標が弱含みとなっているが、年内さらに2度の利上げは依然として適切との認識を示した。CNBCに対し述べた。

副議長は年内2度の追加利上げが適切かと問われ、「そう感じている。これを変更するような材料はこれまで目にしていない」と述べた。一方で、FRBはこれに「縛られる」ことはないとした。

また金融政策を決定する上で、トランプ大統領のドルに関する発言は考慮しないと指摘。「発言者が大統領であっても、われわれは金融政策の決定にあたり特定の発言を考慮することはない」と述べた。

またこのところのドル安について、「われわれの計画の一部ではなかった」ものの米経済にとって「やや支援となっている」との考えを示した。

トランプ大統領は先週、「ドルは強くなりすぎている」と発言。イエレンFRB議長の続投の可能性も示唆した。

フィッシャー副議長はこのほか、23日に行われる仏大統領選挙の第1回投票により、世界経済の回復が危ぶまれる可能性もあると指摘。「海外情勢を引き続き注視している」とし、「われわれに及ぶ影響について考慮したい」と述べた。

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