[ワシントン 21日 ロイター] - 国際通貨基金(IMF)のアジア・太平洋局のリー局長は21日、IMFが中国の2017年成長率見通しを再度上方修正する可能性があるとの見解を示した。

中国の第1・四半期国内総生産(GDP)が6.9%増と予想を上回る伸びとなったことを受け、IMFは今週、同国の2017、18年の成長率見通しを引き上げ。17年見通しは1月時点の6.5%から6.6%に、18年は6.0%から6.2%にそれぞれ上方修正した。

リー局長は当地で開催されているIMF・世銀の春季総会で記者団に対し、IMFが想定する中国の見通しに「上振れリスクが存在する」と語った。

同時に、不動産市場やシャドーバンキング(影の銀行)セクターといった中国経済の一角が今年下期に冷え込むことを想定しているとし、IMFは常々、中国の金融動向が「危険かつ持続可能でない」との見解を同国に伝えてきていると強調した。

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