ソニーが売却したVAIO、「V字回復」のワケ
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注目のコメント
過去の自分のコメントを振り返ると、VAIOについては何度か書いていますが、初期のころは「今さらどうするんだろう」みたいな書き方で反省。
その後、3年前の2014年6月には従業員の40%のリストラを実施、新社長のインタビューに感銘を受けたのが2015年9月ですね。
https://newspicks.com/news/1164810
太田社長については「元々は大手総合商社の双日株式会社で、エネルギーの投融資、機械の販売、リテール事業などに関わっており、最終的には中国の総代表を務めたという経歴の持ち主。双日を退社した後は、本人曰く「社長請負業」をやっていた」ということでしたね。
去年の7月には黒字転換のニュースもありました
https://newspicks.com/news/1668679
VAIOがB to Bを強化するという発想はあまりなかった。むしろPCで残るとしたらBなのにVAIOはBが弱いから厳しいな、と見ていたくらいなのでここに活路を見出したのは素晴らしい。
買収価格はかなり高かった印象があるので、日本産業パートナーズさん的に投資額に見合うリターンになっているのかは分かりませんが、大企業からのスピンアウトでの再生ということで、まさにPEファンドの社会的役割を果たした事例になったと思いますますますの商売繁盛を願う。VAIOは今はソニーではないけれど、この10年間、僕のなかでいちばんスキなエレクトロニクスハードウェアのブランドはソニー。スマートフォン、テレビ、イヤフォン、ヘッドフォン、タブレット、仕事場のPCがソニー製。カメラはリコー、アンプやCDプレイヤーはマッキントッシュ(アップルに非ず)ですが...。アップル製品だけは使わないようにしている。
示唆に富むインタビュー。
市場/顧客視点から自社を客観的に捉える冷静さがありながらも、話の節々に自組織・社員に対する愛情と技術に対するリスペクト、そして新たな戦略下での自信が伝わってくる。
SONY時代のVAIOは、デザイン性やイメージに重きが置かれ、キーボードを触ったときの感触や持ったときの質感等にやや物足りなさを感じた記憶がある。SONY全体が、外部からのイメージに追われ自らのアイデンティティを見失いかけていた時期なのかもしれない。新VAIOはまだ触れたことがないが、本インタビューを読む限り、しっくりとくる質感が戻ったのでは、という期待ももてる。
読みながら、先日出会ったSONYの初期時代を知る方のインタビューと重なった。SONYのDNAは、VAIOにも受け継がれているように感じた。
(参考) かつてソニーもスタートアップだった——当時を知るエンジニアが見たものづくり精神
https://newspicks.com/news/2198366