政府の「働き方改革」はズレている
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注目のコメント
5日間を通して大変勉強になる記事に感謝ですが、今回ばかりは働き方改革実行計画をお読みになられたのだろうかと感じる部分がありました。インタビューは実行計画が出る前だったのかもしれませんが。
あるべき論は高岡さんの仰る通りですし、世のすべての会社がネスレジャパンであれば政府は何の心配もなく市場原理に任せておけば良いのでしょう。ただ現実の世を見渡してみると、そこに出てくるのは過労死等の問題。働くことで人が死んでるんです。それも1年間に何千人と。
偉い人が右向けと言って右以外を向ける主体性を持った人間が果たして何割いるでしょうか?哀しいかな大抵の人間は環境や雰囲気に左右されるものなんです(朝からNPにこんなむさ苦しいコメントしてる人なんて自分を含め主体性の塊でしょう笑)。自分の意志や本意ではなく残業させられている人のどれだけ多いことか。
こういった事実にあるべき論を延々と語るよりは、本意ではなくてもまずは応急処置が必要でしょう。私は政府の回し者ではありませんが、「とりあえず」「マス単位で」「客観的指標として利用しやすい時間を規制する」ことにした今回の政府のテコ入れは相対的現実的に妥当かと考えています。もちろん過労死等の問題は時間だけが根本的な原因ではありません。でも時間規制をすることで減らすことは期待できる。その都度の暫定的な最善解を出し続けていくしかないのだと思います。
もちろん働き方改革実行計画は残業規制だけに言及しているわけではなく、労働生産性や雇用流動性や同一労働同一賃金やダイバーシティーや両立支援やメンタルヘルスなどにも言及しています。将来的には日本人の多くが主体性を持ち、ホワイトカラーエグゼプションが主流となりマス単位の残業規制なんて撤回できる、仕事にアツイ人もいればそうでない人もいてそれは自由なんだけど成果評価としては恐らく前者が勝る、そんな時代がくることを私も望んでいます。
5日間ありがとうございました。
【働き方改革実行計画】
http://www.kantei.go.jp/jp/headline/pdf/20170328/01.pdf「やっかまれるということは、自分がまだ大した人間だと思われてないということだから、それは自分が悪いと思ったほうがいい。『まあ、あいつだったら、しょうがないな』と納得させるまでに至っていないということ」とのこと。さすがです。