政府の「働き方改革」はズレている

2017/4/28

本質は残業規制ではない

──今、政府も働き方改革を進めていて、最近、残業の上限を繁忙期で100時間未満などとする政労使の合意ができました。高岡さんは政府の動きをどのように見ていらっしゃいますか。
高岡 申し訳ないけど、やっぱりズレてますよね。焦点にすべきは残業時間ではないのではないでしょうか。
私はホワイトカラー・エグゼンプションのコンセプトを導入した今でも、社員のワーク・ライフ・バランスの観点から「19時以降は会社に残らないように」と伝えていますが、もしホワイトカラー・エグゼンプションの考え方に立つなら、いつどこで仕事したっていい。たとえば夜遅くに会社に出てきて、朝までいてもいいわけですよ。
問題は労働時間を一律に規制しようとすることですね。