年功は撤廃しても、終身雇用を守る理由
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この前、某社の中堅女子社員二人と話してましたが、「50過ぎの課長級(ラインの課長ではない)の人が仕事をしないで高い給料もらってるのはおかしい」と激しく怒っていました。
私は次のように諭しました。
日本の会社は昔から終身雇用、年功序列で、若い時は働いた割に給料が安く、年を取ったら働かなくてもそれなりの給料がもらえる仕組みになっている。その人も若い時は皆さんのように感じたんだろうが、今はその分を回収してるのだ。
だから日本の会社は途中で辞めたら損。分かってる人は辞めない。
しかしながら、この日本的な雇用慣習も徐々に崩れていくんでしょうね。最近の管理職は昔と較べても圧倒的に忙しくなってますし、私も54歳まで大企業に勤めていましたが、あまり回収したという感覚はありません。
昔の課長って、席で新聞とか読んでたよなあ…。ネスレだったら降格ですね(笑)基本に忠実!
・終身雇用が日本の風土に合っている
・ただ、働かない人はでる。それに対応するために降格人事はする
・降格人事に納得してもらうために、ジョブディスクリプションは明確に
・部下が上司を評価する仕組みもある(360度評価的な)
・労組は一般社員による「一つの人事部」と見立てて残してある。ジョブディスクリプションがある故の人事、そして労働組合との真摯な向き合い。基本原理を忠実に実行されている印象です。
よく終身雇用は日本独特と捉えられる方もいらっしゃいますが、グローバル企業などを見ていると「日本よりも日本的だなぁ」と思うような例はよく遭遇します。恐らく、日本の問題ではなく業態上の性格的要素も多分にあるのでしょう。製造業など産業革命当初から存在するような業態は短期集中というよりは長期熟成の方が性にも経済合理性にも合っているのかもしれません。