「仕事」せよ、慣れた仕事はただの「作業」だ

2017/4/25

「仕事」はわずか14パーセント

──高岡さんの著書(『世界基準の働き方』PHP研究所)によると、社員の勤務中の時間の使い方を、単なる「作業」と、価値を生む「仕事」に分けて、その割合を調べてみたら、後者はわずか14パーセントだったそうですね。
高岡 そうです。私の考えでは、顧客の問題解決につながらないことはすべてただの「作業」にすぎません。
たとえば東北地方の営業は、1人あたりの担当地域も広いので、1日の3分の1ぐらいは車の運転をしています。ドライビングタイムが長いのは仕方がない。
でも運転は顧客の問題解決につながるのか。車を運転しながらでも、どうすれば顧客の問題を解決できるかを考えることはできるんじゃないか。それが生産性を上げるということですよ。
社員のみんなには、そういうことを考えてほしいと思ったのです。だから何年か経験してもう慣れてしまった仕事というのは、私の中では「仕事」に入りません。