東芝の半導体事業 米アップルが出資検討 少なくとも数千億円
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アップルは悪い相手ではないし、鴻海もアップルと組めば、いろいろな障害は回避できるかもしれない。
その上で、課題は、
①鴻海は、売上15兆円以上だが、OPM4%程度で下落傾向、もともと、設備投資は少ない、軽い固定資産で、回転でこなすモデル。それが、シャープにも出資し、OLED投資もあるのだから、そうすると年間5000億円の投資を継続することが必要になる。ワンショットの金は、個人分も含め数兆円あるが、それ以降の継続投資が重要だ。
②アップルは米会社だが、米のPCASTのメンバーには入っておらず、微妙な位置づけ。
③NANDの将来は、スマホより、データーセンターだ。そうしたアプリにより、アーキテクチャーや技術の方向性も変わる。NANDも、あと5年で、今後は、SCMだろう。アップルが、データーセンターにいくならいいが。
むしろ、グーグルなどの方がいい相手だろう。
あと、シャープの時も、アップルと組んでという話が何度もあったが、アドバルーンだった。アップルというより、鴻海系のリーク。あの時は、ここでも、多くの方が誤ったし、マスコミも殆ど外したが、NHKは比較的正しかった。この報道が、新聞なら、ただのアドバルーンだが、NHKだけに、どうだろうか。
(追記)
外資による買収と国内再編とどっちがいいか
JDI vs シャープ
三洋の家電を買収したパナソニックと、ハイアール。
ハイアールの方が元気に見える。
あまり先入観をもたない方がいい鴻海のシャープ買収時の発言と行動を見てみると、
1)買収提案額は一番高かったが、負債などを理由に結局値切り交渉し、支払額を少なくした。2位の方が高かったかもしれないという印象。
2)リストラしないと説明したが、リストラした。
たとえば、広島工場の閉鎖によるリストラは周知の事実。配置転換と言う名のもとに、たくさんの技術者が去ることになってますね。内部見てみると、外資による買収とはこんなもんです。
シャープ、広島県内の工場再編へ 三原閉鎖し東広島は縮小
http://www.sankei.com/west/news/161202/wst1612020033-n1.html
3)技術は海外に出さないと言ってたが、シンセンに液晶工場を作ると発表。
技術の保留なかなか難しく、優れているものから低いところ染み出すように移行していきます。液晶のタイプが違うから大丈夫と言い、安心させる鴻海の優れた戦術ですね。
しかしながら、海外工場に日本人が派遣され、見えないかつ共通しているノウハウが移転されていきます。技術の本質見抜ける慧眼があるかがポイントです。過去何度も電機メーカーが味わったことです。
鴻海のメディア戦略は優秀です。このメディア戦略に引っかかるのかどうか、見ものです。あるいは、東芝が提案額が一番高いところに買ってもらうため、日本企業と米国企業を見せかけてとしている可能性もあり、予断をゆるしません。
日本、米国企業を巻き込んだかのように見せる。鴻海は、買収後にソフトバンクとアップルから買い取ればいいだけですね。