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この一連の連載を読んでいて、天皇陛下というのは、とても不思議な存在なのだと再認識しました。
学校で何かを習うわけでもなく、聖書やコーランのような冊子があるわけでもなく、ミサのような集会があるわけでもなく、でも尊敬の念はいつの間にか心の中で醸成されている。他の宗教や政治的信条と干渉することもない。果たして、外国人にこの感覚を伝えることが出来るのか?甚だ疑問です。
ただ、情報は基本的にはメディアを介してしか入ってこないので、テレビや新聞に触れる機会の少ない若い世代が、今後どういうマインドになっていくのかは、とても気になります。
トランプ大統領がアメリカ型のマーケティングの行き着く先、というのは妙に納得感ありますね。日本に真のマーケティングがない、というのはよく言われる事ですが、もちろんマーケティングの概念を生み出したのはアメリカだから、という事も言えますが、むしろ日本は拒否してきたのかもしれないなと思いました。
なんだろう、この天皇がすごいんだ、というお二人の感覚が、実はよく分からない。
木星ってメチャクチャ大きいんだぜ、と言われても、「ふーん」って思うのと同じくらい、「まあ、そうなのだろうし、もちろん否定をする理由もないけど、俺には関係ないかな」という感じ。
すごさを実感できる距離にないのか、知識が足りないのか、生まれ育った環境のせいなのか、分からないけど、何か決定的な違いがお二人と僕の間にはある。
アメリカというマーケティングの終焉。トランプ政権は、長年積み上げてきたアメリカのブランドをぶっ壊してしまったのかもしれません。
この対談、面白いですね。うちの家紋は菊水です。一応、楠木なので。
「やっぱり日本に絶対神や強い宗教がなくてもすんだのは、天皇制があったからだよね。敗戦後に、昭和天皇が人間宣言をされたわけだけれども、むしろ戦後に、天皇は本当の意味で神になられたのではないかとも思う。とくに敗戦以降は、天皇のイメージとして、無私や無欲という印象が以前よりも強くなったでしょう。(中略)結局、天皇は世界最強の象徴であるということだね」(記事引用)

「象徴」とは何か。それは「神話」を形成する最も重要な要素の1つだ。

心理学者のデーヴィッド・N. エルキンスによると、神話は「物語」「儀式」「象徴」の3要素が合体して創造される。たとえばキリスト教を神話的に読み解けば、「全人類を救済するために磔刑に処せられた主イエス・キリスト」という「物語」がある。その物語を実感する「儀式」を執り行う場所として教会がある。そして主イエスの存在を「象徴」するものとして、十字架がある。信者は、十字架を肌身離さず持つことで、主イエスの物語を生きる。

ところが日本国憲法においては、生身の人である天皇が「象徴」とされる。

「天皇は、日本国の象徴であり日本国民統合の象徴であって、この地位は、主権の存する日本国民の総意に基く。」(日本国憲法第1条)

これは何を意味するのだろうか。「物語」「儀式」「象徴」が「今上天皇」の元に混然一体化することを合意したということではないだろうか。その結果、私たちは「語られない物語」を感じとり、「見えない儀式」を生き、「形を持たない象徴」と共に在る、ということになった。私たちは、このような「象徴」の在り方を、プラスとマイナスの両面で、よく読み解く必要がある。現代の日本神話は、私たち一人ひとりが主体者として紡ぐものであるのだから。
佐藤優さん、出口治明さん、猪瀬直樹さんにも言えることだけど、藤原和博さんは単なる博覧強記というだけでなく、知識を消化して自分の理論を構築することが実にうまい。
これを英語ではフィルタリングというらしいが、この機能を身に付けることが、とても大事だと思う。
これは若い頃からの鍛錬の賜物ではないかと思う。
つまり単に本を読むだけでなく、読んだら「考える」を繰り返しているのだ。
教義がなくとも共有される暗黙の空気がまさに象徴天皇的なものではないかと思います。一方でそれはイノベーションの阻害要因として思い当たる同調圧力と裏腹な関係にあるでしょう。
今後、移民も受け入れ「象徴?なにそれ?」みたいな人たちが増えていく可能性もありますが、昨今の反グローバリズム的な雰囲気をみるとやはりこの「天皇」と「それ以外の庶民」という日本的枠組みは堅調なように思います。
この対談もまた興味深い。トランプ大統領の権威を天皇制のそれと比較して述べるのがまた面白い。
ポジションとイリュージョンは政治を語る時のキーワード。政治家が掲げるマニフェストも、ある意味イリュージョン。
この連載について
日本に新しい時代が到来しようとしている。明治維新から敗戦の「日本1.0」、敗戦から今日までの「日本2.0」に続き、2020年前後から「日本3.0」がスタートするのではないか。そんな予測を拙著『日本3.0』で記した。では、「日本3.0」はどんな時代になるのだろうか。各界のトップランナーとともに、「日本3.0」のかたちを考えていく。